源泉徴収票でわかる《リアル年収》事務職の31歳。貯金できず自由に使えるお金もない……【FPが解説】
読者から寄せられた「年収の額」を大公開。はたしてこの年代・業種で年収が多いのか少ないのか、質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【31歳 事務職】
【年収いくら?】31歳、事務職の場合
プロフィール
31歳、女性
事務職(正社員)
▼現状
年収:393万円
ボーナス:年間33万円
労働時間:月160時間、残業は30時間程度
家族構成:一人暮らし
【相談内容】収入が減ったので、保険を見直したいです。
「転職してお給料が大幅に減りました。自由に使えるお金が減ったので、現在加入している保険を見直したほうがよいのか悩んでいます」
現在の年収は平均と比べると高い?低い?
質問者さんの現在の年収は、約393万円です。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、30〜34歳の一般事務従事者の平均年収は約446万円*。
質問者さんの現在のお勤め先のお給料は、残念ながら平均よりも低い水準と言えそうです。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
必要な保険だけ選ぶ!賢い保険見直しのポイント
質問者さんは転職後の収入減少を受け、保険の見直しを検討されているのですね。
現在の状況に合った保険の見直し方法をご提案します。
必要な保険は「火災保険」と「損害保険」
一人暮らしの場合、火災保険はさまざまなケースでの利用が想定されるため加入がおすすめ。
また、車を所有している場合は、対人・対物無制限の損害保険に加入しましょう。
これらは万一の事故の際に、大きな負担を避けるために必要です。
貯蓄が少なければ医療保険も有効
病気や怪我で一時的に働けなくなった場合の備えとして、1年間の生活費を貯蓄でカバーできるのであれば、民間の医療保険は不要です。
もしそこまでの貯蓄がなければ、掛け捨ての医療保険に加入しておきましょう。
貯蓄性のある保険は不要
貯蓄性のある保険は手数料が高く、効率が良いとは言えないためおすすめしません。
保険は保障に特化した掛け捨て型を選び、貯蓄や投資はNISAやiDeCoなどを活用して自分で行う方が◎
手数料を抑えつつ資産を増やすことができます。
同年代の年収平均は……
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、30〜34歳の平均年収は約345万円*です。
質問者さんの年収は約393万円と、年齢別の平均と比べると約50万円も高い水準になっています。
*……参考:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
まとめ
・一人暮らしの方に必要な保険は、火災保険と自動車損害保険です。
・病気や怪我で一時的に働けなくなったときの備えとして1年分の生活費が貯まっていなければ、掛け捨ての医療保険に加入しておきましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。