広町緑地 自然生かした学習協力 七里ガ浜小で豆腐づくり
七里ガ浜小学校で11月21日と28日、広町緑地(市内津)のスタッフが講師を務める豆腐づくりが実施された。学校が企画し、広町緑地を管理するNPO法人鎌倉広町の森市民の会が協力。同法人では、近隣の学校と連携を取り、広町緑地の自然を生かした環境学習を展開している。
同法人は、貴重な緑地を後世に残し、自然の恩恵を次世代に伝えることを目的に、近隣の学校と連携した環境学習を展開。七里ガ浜小での豆腐づくりの他、西鎌倉小の基地づくり、腰越小の田植え・稲刈り体験など、広町緑地の自然を生かしたプログラムで、児童たちが五感で学べる機会を用意する。
七里ガ浜小3年生は、今年7月に広町緑地で大豆の種まきを体験。国語の授業では、大豆の食べ方について触れた「すがたをかえる大豆」を読み、理解を深めてきた。
28日の豆腐づくりでは、同法人の岡田涼子さんが作り方を解説。大豆と水をミキサーにかけて鍋で煮立たせ、焦げないように木べらで底をかき混ぜる。ぎゅっと絞って分けた豆乳を75℃まで温め、にがり水を入れて15分ほど待つと形の整った豆腐が完成した。羽二生蒼以君は「混ぜるのが大変だった」、若山みおさんも「お母さんと料理をするけど、豆腐づくりは初めてで楽しい」と笑顔を見せた。
同法人で環境学習チームに所属する中村香子さんは、「今の子どもたちは環境問題に向き合う世代。広町緑地が徒歩圏内の子どもたちには、身近な自然に触れながら育ってほしい」と話す。