50年以上変わらない出汁を守り続ける 神戸市長田区の『鉄板和バル KAZU』 神戸市
長田神社前商店街を歩いて行くと、手書きのメニューがたくさん書かれているボードが目を引くお店『鉄板和バル KAZU』(神戸市長田区)が見つかります。
お店入る前から美味しそうと思ってしまうメニューを色々見ていると、鉄板焼き以外にも明石焼きもありました。ランチメニューに鉄板焼きと明石焼きが付いてるセットがあり、気になったので取材してきました。
お店に入ると団体やファミリーでもくつろげるテーブルのお席があり、17時からはお酒に合う一品料理もあるので上にはいろんなお酒がヅラりと並んでいました。壁にはKiss FMのサウンドクルー・ターザン山下さんのサインも♪
奥に入ると一人でゆっくり食事ができるカウンターもあります。
ランチメニューを見ると、全体的に値段が安いです!どれも気になりますが今回は「オムそばめしと明石焼き5コ」のセットをお願いしました。
今回特別に中で作っている所を撮らせていただきました。そばめしを作っているのは店主の石井さん。お店を初めて27年なるそうです。カンカンカン♪とリズミカルに素早くそばを切る音を聞きながら、出来上がる過程を見させていただきました。
同店では当初からこの「ばらソース」3種類のソースをブレンドしているそう。辛口希望の方には「どろソース」も用意してあります。
その隣では奥さんのたかこさんが連携するように明石焼きを作っています。卵の甘い香りと出汁がとにかく良い香り。出汁は無添加で、なんと先代から引き継がれた出汁だそう。
先代がお店をたたむ時に石井さんがこのカツオと昆布の風味豊かな出汁を残していきたいと思い、受け継ぎ50年以上変わらず続けているそうです。もちろんお好み焼きや焼きそばにもこの出汁を使っているそうです。
鉄板皿で提供してくれるので、熱々のままでいただけます。またお子様連れでも安心して食事ができます。また鉄板皿で提供すると服や髪に鉄板焼きの匂いが付かないから良いと言ってくださる方もいるそうです。
先にどっちから食べようか迷いましたが、出汁が気になりまず明石焼きからいただきました。ふわふわの食感と卵の甘み、出汁の奥行きが出てすごく優しい味です。
香ばしくしっかり焼いた薄巻き卵のオムそばめしも口に入れると、炒めたキャベツの甘みとソースに負けないぐらい出汁の香りがあり明石焼きと相性が合います。粉もん同士だから、お腹が重たくなるのかなと思ったのですが、お味噌汁とご飯の定食を食べてる感じで食べ終わると体がホッと安らぐ気持ちになりました。
「続ける」「受け継ぐ」というのは、覚悟いる事だと思いますが、実際同店で明石焼きの出汁をいただくとこの味を無くしてはいけないと思う石井さんの気持ちがよく分かりました。これからも60年、70年と続いて変わらない味を守っていただきたいです。
場所
鉄板和バル KAZU
(神戸市長田区1丁目3-1 107)
営業時間
11:00〜21:00(L.O.)
ランチ 11:30〜14:00
定休日
第2・第4月曜日、火曜日
駐車場
無