ゴツプロ!、日本と台湾の国境を超えた架け橋の物語『流浪樹 ~The Wanderer Tree~ 』を上演
2025年5月29日(木)~ 6月8日(日)本多劇場にて、ゴツプロ!第十一回公演『流浪樹~The Wanderer Tree~』が上演されることが決定した。
本作は、戦争と統治の時代を生きた日本人と台湾人の若者たちの物語を通じて、異なる文化やアイデンティティを超え、「人と人のつながり」が国境を越えて輝く姿を描く。
数々の受賞歴を誇る中津留章仁が脚本・演出を務め、ゴツプロ!メンバーの他に林田麻里、青山勝、山本亨、そして台湾からは張寗、黄冠智という実力派俳優陣が出演。戦後80年という節目の年に、国境を越えた日台の競演が実現する。
なお、本公演は東京公演のほか、「台湾・台北」関渡アートフェスティバル(2025年6月26日(木)~6月29日(日)への参加も決定しております。
【イントロダクション】
1943年。朝鮮に続き、台湾でも特別志願兵制度が導入された。台湾在住の日本人、宇津井剛志は、訓練所に入所し、そこで台湾人の陳志明と出逢う。剛志は、志明の皇民思想に感銘を受け、志明の姉、淑華とも親交を深める。
訓練を終え、剛志と志明は戦地へ向かう……。
戦後、数十年ぶりに剛志の前に淑華が現れた。
志明の件で話があると……。
戦後80年の節目にゴツプロ!が放つ、戦中戦後の日本人と台湾人の交流を描いた物語。
作・演出 中津留章仁 コメント
ゴツプロ!さんは、これまでに数回の台湾公演を行なって来た実績があると伺っています。
戦後80年という節目の年に、この作品を創作する機会をいただき感謝しております。また、今作は台湾から俳優をお呼びして、日本の俳優と台湾の俳優との演劇的交流という点においても、非常に興味深く、意義のあることだと感じております。
世界では未だ戦争や紛争が絶えません。この国は、まだわずか80年ではありますが、なんとか戦争をしない時間を続けてこられました。これは、演劇だけでなく、先人たちが創作した戦争に関する数多の作品群が人々に与えた影響と無関係ではないと思っております。
先人たちから受け取った非戦のバトンを、次の世代へ。今後、永遠に、この国が戦争をすることがないように、願いを込めて創作したいと思っております。
プロデューサー 塚原大助(ゴツプロ!主宰) コメント
2018年から続く台湾との国際文化交流を通じて、私たちは日本と台湾の絆が、平和な未来を築く上で世界的に重要な意味を持つことを確信しています。この二つの小さな島国が、これからも強く深く結びついていくことを願っています。
戦後80年という節目となる2025年5月・6月に、日本と台湾で上演される 『流浪樹~The Wanderer Tree~』 は、日台の歴史的絆と新たな文化交流を象徴する舞台となります。戦争と統治の時代を生きた若者たちの物語を通じて、異なる文化やアイデンティティを超え、「人と人のつながり」が国境を越えて輝く姿を描きます。
脚本・演出には、読売演劇大賞をはじめ数々の受賞歴を誇る 中津留章仁氏を迎え、台湾からは張寗(Chang Ning)、黃冠智(Akira Huang)という実力派俳優を、日本からも林田麻里、青山勝、山本亨という実力派俳優陣を迎え、国境を越えた競演が実現します。
本作品は、台湾国立台北芸術大学が主催する2025関渡アートフェスティバルに参加することが決定しており、日台の文化交流の新たな架け橋となることを確信しています。