神戸北区『SPIN-OFF COFFEE』古民家で味わうアップルエスプレッソと静かな朝時間 神戸市
のどかな田園に囲まれた、築150年以上の茅葺き古民家コーヒーロースタリー『SPIN‐OFF COFFEE』(神戸市北区)。2024年4月末にオープンし、1年が経った今、あの頃とはまた違った景色が広がっています。
当初は、コーヒーと珈琲豆のみでしたが、2024年7月には敷地内にある旧母屋をリノベーションした『neo yoriai』がオープン。イートインスペースとして、また地域のイベント会場として、多くの人が集う温かな場所になりました。
この日は、朝の清々しい時間にあわせて訪問。
静かな田んぼ道を抜けて、カウンターのある母屋でオーダーを済ませます。
コーヒーは4種類から選べて、それぞれのテイストイメージもわかりやすく表示されています。コーヒーに詳しくない方でも、安心して選べるのが嬉しいところです。
迷ったときは、気さくに相談してみてください。話しているうちに、自分にぴったりの一杯が見つかるかもしれません。コーヒートークが楽しいのも、このお店の魅力です。
珈琲豆は、定番の「ブラジル」「インドネシア」「エチオピア」に加えて、旬の豆や特別なブレンドも。豆だけを購入されるお客様もいて、ロースタリーとしてのこだわりが感じられます。
母屋にもベンチが並んでいて、そちらでもイートイン可能ですが、この日はお隣の『neo yoriai(旧母屋)』を利用しました。
ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れてくれるため、提供には少し時間がかかります。注文を終えたら、あとは席でゆっくり待つだけ。ドリンクは席まで届けてくれますよ。
じんわりとぬくもりが伝わってくるような穏やかな雰囲気の室内。廃材を活用したテーブルや、学校で使われていた椅子などが、まるで昔からここにあったかのうように空間に馴染んでいます。
奥には畳の間もあり、気分にあわせて席を変えるのも楽しい。座る場所が変われば、見える景色も、感じる空気も変わってくる——そんな発見も、この場所の楽しさのひとつです。
この日いただいたのは、アップルエスプレッソと、季節限定のリミテッドチャンククッキー。
『アップルエスプレッソ』とは、りんごジュースとエスプレッソコーヒーを組み合わせた一杯。エスプレッソのコクと苦みを、りんごの蜜のような甘さと爽やかな酸味が包み込みます。
湿気た空気が重たい梅雨の季節に、風が吹き抜けるような清涼感が味わえます。
この日のリミテッド(期間限定)チャンク クッキーは「抹茶&ホワイトチョコ」。手のひらに余るほどのサイズ感で存在感のあるホワイトチョコが入っていて、しっとりとしています。
お気に入りの席を探して、何度か席を移動……。
ぬくもりのある家具とやさしい空気に包まれて、いつのまにか、せかせかしていた心がふっとゆるみ、時間が少しだけゆっくり流れているように感じられました。
駐車場は店舗の前に6台、少し先の空き地にも5台分あります。お店の周辺は道幅が狭いので、譲り合ってご利用ください。
世界大会で使用される公式の焙煎マシンを採用し、豆の個性を引き出した香り豊かな一杯が楽しめます。
「北区最高。」——そう思わずつぶやきたくなるような空間で、至福のひとときをお過ごしください。
場所
SPIN-OFF COFFEE
(神戸市北区長尾町宅原285番地)
営業時間
土日祝 8:00~18:00
定休日
月曜~金曜日
駐車場
11台