山奥の温泉街で深~い焙煎コーヒーを堪能 長門市「COFFEE&ROASTER YAMA」
長門市の山あいに広がる静かな街・俵山。山口県を代表する温泉地の一つで湯治場として人気です。
今回はノスタルジックな風情が漂うこの町で焙煎と販売を行うコーヒースタンドを紹介します。
お家での美味しいコーヒーの淹れ方も聞いてきましたよ。
深い!自家焙煎コーヒー
訪れたのはコーヒーショップ「COFFEE&ROASTER YAMA」(山口県長門市俵山5042-2)。
温泉街の中心部、旅館が立ち並ぶ通りの西の外れにあり、古い建物を改装してコーヒーの焙煎所と販売所として利用しています。
このお店のオーナーは焙煎士・小坂保成さん。
静岡県の出身で俵山の人と自然に魅せられ10年前にこの地に移住。地域おこし協力隊員として活動したあと、7年前の2017年にコーヒースタンドをオープンしました。
酸味よりも深煎りコーヒーのコクが好きだということで、深煎りコーヒーにこだわり日々焙煎を行っています。
さっそく1杯いただいてみましょう。豆は、お店で取り扱う豆の中ではちょうど中間くらいの深さのものをセレクト。
焙煎士の小坂さん自らが目の前のカウンターで1杯1杯丁寧に淹れてくれますよ。
豆を挽いて粉にしたところにお湯を注ぐと、コーヒーの中からガスが出てきてぷっくりと膨らんでいきます。もこもこと粉の層が膨らむさまは、まるで生き物のよう。
見ているだけで楽しいですし、濃厚な香りがあたりに広がってきますので、出来上がりが待ちきれません!
ホットコーヒー 500円 ※通常は紙カップ
できあがった1杯をいただいてみると確かにしっかりとした深さを感じます。俵山の山の深さを表したかのような深さ!
ただ、深さがありつつ、苦いわけではなくしっかりコクも感じられ、コーヒーの味がキリッと引いていきます。余韻は優しく残る感覚です。
山あいの温泉街でじっくりと飲むにはぴったりですね。
焙煎された豆は長門市内や県内各所で
「COFFEE&ROASTER YAMA」で焙煎されたコーヒー豆は市内の道の駅「センザキッチン」をはじめ、県内のさまざまな場所で販売しています。
様々な深さの豆をラインナップしていますので、きっとお好みのものに出会えるはずですよ。
中には個性的なイラストが添えられた商品もありますので、仲の良い誰かに贈る時などにもいいかもしれません。
パッケージを見ると、挽いた豆の深さの度合いが分かるようになっていますので参考にしてみてください。
また、1杯ずつ飲めるようドリップパックも取り揃えていますので、会社の自分の引き出しに常備して、昼下がりの眠気覚ましに深い1杯を、なんてこともいいかもしれませんね。
これらの商品がどこで販売されているかは、お店の公式Instagramで紹介していますのでそちらもチェックしてみてください。
小坂さん直伝!自宅で美味しいコーヒーを
さて、こちらのコーヒーを飲んでみたいけどなかなか俵山まではいけない。または、お店で飲んだような深いコーヒーを自宅でも淹れたい、というような方のために、今回は小坂さんにおいしいコーヒーの淹れ方を教えてもらいました!
①準備するもの
ドリッパーとペーパーフィルター、サーバー。
ドリップポットは注ぎ口が細口になったタイプがおすすめです。
②使用する分量
豆の量は1人分でコーヒー豆20g、使用するお湯は220ccです。気持ち多めですね。
そしてお湯の温度は85℃。小坂さんに聞くと、「沸騰したお湯を入れると粉がびっくりする」そうで、沸騰したお湯を少し置いてから使用するのが良さそうです。
③お湯は中心に
お湯の温度が85℃になったら粉に注いでいきますが、まずは蒸らすように真ん中だけにお湯を投じていきます。するとモクモクと粉が膨らんできました。新鮮な豆ほどガスが出るそうです。
膨らみが落ち着いてきたら再びお湯を淹れていきますがこのときのポイントとしては、粉の中心だけに注ぐということ。フチの方まで注いでしまうと、紙とプラスチックの間からお湯が滑り込み、薄いコーヒーになってしまうそうなんです。
④味の調整は「差し湯」で
220ccまで入ったら最後にかき混ぜて濃さを均一にしていきます。
この時に少し濃すぎるなと感じたら、差し湯をして調整していきます。白湯には甘さもあるため、ドリッパー越しにお湯を最後まで注いで調整するよりもこちらのほうが美味しく仕上がるんだそう。
ぜひこのレシピで一度作ってみてください!
夏には絶品のアイスカフェラテも
これから暑くなる時期におすすめだというのが アイスカフェラテ。
カフェラテ(アイス) 500円
一般的なお店のエスプレッソよりビターな感じになっていて、深さがちょうどいいアクセントに!ゴクゴクと飲めそうですね。
コーヒースタンドが営業するのは基本週末のみとなっていて、営業日の案内も公式Instagramでしているそうですので、訪れる際は事前にチェックすることをおすすめします。
※今回の内容は2024年6月3日放送、山口朝日放送『YOU!どきっ』のコーナーを記事化したものです