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あなたの鼻炎はどのタイプ?今すぐできる3つのセルフケア

ウレぴあ総研

季節の変わり目や花粉の時期になると、鼻がムズムズ、くしゃみが止まらない……。そんな鼻炎に悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

鼻炎とひとくちにいっても、その原因や症状にはさまざまなタイプがあります。

本記事では、鼻炎のタイプや原因、日常生活でできるセルフケアや漢方の活用法について解説します。今日からできる対策で、鼻づまりのない快適な日々を取り戻しましょう。

あなたの鼻炎はどのタイプ?

漢方では、鼻炎は冷えが原因の「寒邪(かんじゃ)」と熱がこもる「熱邪(ねつじゃ)」に分けられます。

まずは自分の鼻炎がどちらのタイプなのかチェックしてみましょう。

1.冷えによる寒邪

寒邪による鼻炎は、からだが冷えたり、寒い空気にさらされたりすることで発症します。鼻炎が起こり始めた急性期に多く、主に次の症状があらわれます。

水っぽくサラサラした鼻水が止まらない
からだが冷える
舌が白くなる

2.熱による熱邪

熱邪による鼻炎は、体内に熱がこもることで発症します。慢性的な鼻炎が続いている場合に多く、進行すると副鼻腔炎を引き起こすことも。

熱邪が原因の鼻炎では、次の症状が特徴的です。
黄色く粘り気のある鼻水が出る
目の充血や喉の痛みがある
舌が赤くなる

なぜ鼻炎になってしまうの?

鼻炎の原因は、アレルギーやウイルスなどの外部要因と、体質や生活習慣などの内部要因があります。

1.鼻炎の引き金になる外部要因

鼻炎の大きな原因のひとつは、外部からの刺激です。代表的な例として、次のものがあります。(※1)

花粉やハウスダストなどのアレルゲン
空気の乾燥や寒暖差
タバコの煙

これらが鼻の粘膜を刺激し、炎症や鼻水、鼻づまりを引き起こします。

2.体質や生活習慣による内部要因

鼻炎の発症には、体質やからだの状態が深く関係しています。とくに、アレルギー体質の人はアレルゲンに敏感なため、鼻炎を引き起こしやすい傾向にあります。

また、自律神経に影響を与えるストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れは、鼻炎を悪化させる要因です。

他にも、体内の水分バランスの乱れが鼻炎の原因になるといわれています。

漢方では、体内の水分調節は肺、脾、腎の働きによるとされ、これらの臓器が不調になると「水滞」と呼ばれる水分の滞りが生じます。この水滞が水分代謝を妨げ、鼻水や鼻づまりといった症状を引き起こすと考えられているのです。

これらの外部要因と内部要因が組み合わさることで、鼻の粘膜の炎症や鼻水、鼻づまりが起こります。

ハピママ*

鼻づまりを解消するセルフケアを紹介

鼻づまりは生活に支障をきたす厄介な症状ですが、薬を使わなくても手軽なケアで解消できます。(※2)

1.鼻を温める

鼻づまりを解消するには、鼻を温めるのが効果的です。

血行不良によって鼻の粘膜に血液がたまると、鼻の中が狭くなり、つまりやすくなります。そのため、温めると血行がよくなるとともに、蒸気を吸い込むことで鼻の粘膜が潤い、鼻の通りがよくなります。

具体的には、次の方法で温めましょう。

・蒸しタオル
電子レンジで温めた蒸しタオルを、鼻の付け根に当てます。

・蒸気吸入
やかんや鍋で沸かしたお湯の蒸気を、鼻と口に当てます。このとき、口は開けたままにしておきましょう。

どちらの方法も、やけどしないようじゅうぶん注意してください。1〜2分温めるだけで、効果が期待できます。

2.脇を刺激する

ボールなどを脇の下に挟んで圧迫すると、からだの反対側の交感神経が刺激され、鼻の通りがよくなるといわれています。

左の鼻がつまっている場合は右脇を、右の鼻がつまっている場合は左脇にボールを挟んで刺激しましょう。

ボールの代わりにペットボトルなどを使えば手軽にできるので、外出先でも試せる方法です。

3.鼻うがい

鼻うがいは、鼻の中にたまった汚れやアレルゲン、粘り気のある鼻水を洗い流すので、鼻づまりを解消する効果があります。

使用する液体は、鼻粘膜への負担が少ない生理食塩水や、市販の鼻うがい用の製品がおすすめです。

ただし、頻繁にやりすぎると粘膜を傷つける可能性があるため、1日1〜2回を目安に行うようにしましょう。

ハピママ*

鼻炎には漢方薬での対処もおすすめ

漢方薬には「鼻水」「鼻づまり」などに効果が認められているものがあり、耳鼻科や内科でも処方されています。

漢方薬は鼻炎症状に対する対症療法ではなく、アレルギー体質の根本改善を目指すことができます。

さらに、漢方薬は自然由来の成分でできているため、一般的に副作用が少ないとされているのも特徴です。

鼻水・鼻づまりの改善には、

鼻の粘膜の炎症を和らげる
水分の循環をよくして鼻水を抑える

などの働きのある漢方薬を選びます。

鼻炎対策におすすめの漢方薬

・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
余分な水分を排出して水分代謝を正常化することで、サラサラした鼻水やくしゃみなどの鼻炎症状を抑えます。眠くなる成分が入っていないので、仕事中や運転中に眠くなりたくない人にも適しています。

・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
鼻の奥に熱感や乾燥があって鼻づまりが激しく、粘り気のある鼻水が出る人に適した漢方薬です。熱を冷まし潤す働きがあり、慢性的な鼻炎に効果を発揮します。

漢方薬は、自分の症状や体質に合ったものを選ぶことが大切です。どれが自分に合っているかわからないときは、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するといいでしょう。

スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談も話題です。あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービス。

スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

鼻炎は、適切なセルフケアや漢方薬の活用などで、症状を和らげることができます。

とくに、漢方薬は、根本的な体質改善を目指せる治療法として注目されています。

自分の鼻炎タイプや原因をしっかり理解し、今日から取り入れられる対策を実践してみましょう。

<参考文献>
(※1)医療法人財団 神尾記念病院「アレルギー性鼻炎」
(※2)耳鼻咽喉科 サージクリニック老木医院

<この記事の監修者>

医師
木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。

自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

(ハピママ*/あんしん漢方)

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