東地区で激闘を繰り広げる千葉ジェッツvs宇都宮ブレックスの歴史! 西地区は琉球ゴールデンキングスが覇権を握る!〈データで振り返るBリーグ歴代王者②〉【バスケ/Bリーグ】
Bリーグ歴代王者②
2024‐25シーズンも大きな盛り上がりを見せている国内プロバスケットボールリーグ=Bリーグ。B1、B2、B3各カテゴリに所属するクラブが「優勝」を目指して熱い戦いを繰り広げていますが、『ラブすぽ』では今回、過去のB1王者を一挙にご紹介! Bリーグが歩んできた道程を改めて振り返ってみましょう。
【全3回の第2回】
■2019‐20シーズン
年間王者:コロナ禍のためCS中止
東地区優勝:アルバルク東京
中地区優勝:川﨑ブレイブサンダース
西地区優勝:琉球ゴールデンキングス
Bリーグ4シーズン目となったこの年は、新型コロナウイルスの流行に伴い、シーズンが3月15日で打ち切りになる異常事態に見舞われたシーズンとなってしまいました。例年、シーズン終了後に行われるチャンピオンシップも中止となり、「年間王者」が該当クラブなし。そんな中、強さを見せたのが2連覇中のアルバルク東京と中地区の古豪・川﨑ブレイブサンダース。ともに8割近い勝率で地区優勝を決め、特にA東京はクラブ初の地区制覇。西地区は琉球ゴールデンキングスが3連覇と盤石の強さを見せましたが、やはりシーズン打ち切りのインパクトは大きく、リーグも選手も、そしてブースターにとっても消化不良のシーズンとなってしまいました。
■2020‐21シーズン
年間王者:千葉ジェッツ(初)
東地区優勝:宇都宮ブレックス
西地区優勝:琉球ゴールデンキングス
前シーズンがコロナ禍により打ち切りとなったことでB1→B2への降格がなく、B1が20クラブ、B2が16クラブとなったこのシーズン。それに伴い、地区分けもそれまでの3地区制(東・中・西)から東西2地区制へと変更に。年間王者に輝いたのは過去2度、ファイナルで苦汁をなめた千葉ジェッツでした。東地区優勝こそ宇都宮ブレックスに譲ったものの、地区2位、全体3位でチャンピオンシップに進出すると、クォーターファイナルでシーホース三河を、セミファイナルで西地区王者の琉球ゴールデンキングスを下し、ファイナルで同じ東地区の優勝クラブ・宇都宮と対戦。このシーズンからファイナルが2戦先勝方式に変更され、第1戦は85‐65で千葉J、第2戦は83‐59で宇都宮が勝利。迎えた第3戦、勝った方がチャンピオンという大一番は、第3クォーター終了時点で50‐50と両クラブ一歩も引かない激戦に。残り5分の時点でも57‐56で千葉Jが1点リードとまったく読めない展開でしたが、宇都宮は残り1分44秒でエース比江島慎選手が痛恨のファウルアウト。最後は千葉Jが逃げ切り、三度目のファイナルで悲願のチャンピオンに輝きました。
■2021‐22シーズン
年間王者:宇都宮ブレックス(2回目)
東地区優勝:千葉ジェッツ
西地区優勝:琉球ゴールデンキングス
前シーズンに続き、東西2地区制で行われた2021‐22シーズン。地区優勝は千葉ジェッツと琉球ゴールデンキングスでしたが、チャンピオンシップを勝ち上がったのは東地区4位、全体7位の宇都宮ブレックスでした。クォーターファイナルでは千葉J、セミファイナルでは川﨑ブレイブサンダースと強豪クラブを相手に4連勝すると、勢いそのままにファイナルでも琉球を相手に2連勝。CS負けなしの6連勝で、一気に頂点まで辿り着きました。特にカギとなったのがクォーターファイナル・千葉J戦。アウェーで、なおかつ相手は東地区王者。下馬評は圧倒的不利でしたが、持ち前のディフェンスで千葉Jの攻撃を抑え込み、勢いが一気に加速。クラブとしてはBリーグ開幕シーズン以来、2度目となる悲願を「下克上」で達成しました。
文・花田雪