肉肉しさダントツ!家でもアウトドアでもごちそうハンバーグ!
日本人にとって「ハンバーグ」というと、玉ねぎはもちろん、パン粉や牛乳、卵などさまざまな「つなぎ」が入ったものがスタンダードだとされています。
明治の頃に日本にやってきたハンバーグは当初、現在主流のハンバーグよりも肉肉しいものでした。味つけは塩胡椒、それに風味づけに玉ねぎを入れるくらい。それが大正時代にかけて卵が加わり、水につけたパンが加わり……とやわらか要素が加えられていったのです。
第二次世界大戦後、食の欧米化や肉食化が進むなか、料理本や料理番組、冷凍食品、外食、学校給食などさまざまなチャネルからハンバーグは食卓の人気者となっていきます。そこで「ハンバーグの定食化」がすすみ、ごはんや味噌汁という和食スタイルに合うよう、日本ならではのハンバーグとしてますますやわらかくなっていきました。
もっとも卵、牛乳、パン粉でやわらかくなったハンバーグは、肉本来の味からは遠ざかります。僕自身、自分でハンバーグを作るときには「つなぎなし」というレシピで作ることも少なくありませんが、お取り寄せや中食で「牛肉100%」「つなぎ一切なし」とまで振り切ったハンバーグにはなかなか出会うことがありません。
が、このハンバーグはまったく違います。ナイフでカットしても断面からの肉汁はあまり出ません。たいへん好ましいです。切れば断面から流れ出る肉汁はその分、味が抜けているということ。おいしい肉汁ならばぜひ皿ではなく口の中に流し込んでほしい。
そしてこの肉肉しいハンバーグは、一片を口に入れてあごに軽く力を入れるとジュワッと肉汁がしみ出てきます。それも脂っぽい肉汁ではなく肉の味がしみわたり、その後噛んでいるとどんどん味が出てくるのです。メーカー曰く「超々粗挽き」ですから肉の食感がしっかり残っていて、噛むほどに味が伸びる味わいなのです。
箸やフォークで切るには少し力が必要ですが、そもそも一般の成人が食べる肉が「箸で切れるほどやわらかい」必要はありません。肉もコメも噛むことで口のなかで味が膨らむのです。
しかも塩味やスパイスの加減も非常にいい。肉の味を引き立たせながら、強い風味を加えていてリピーターやまとめ買いされる方が多いというのも腑に落ちます。
しかも生の肉種を真空パックにかけて冷凍したパッケージもとても便利で、バーベキューやアウトドア、ホームパーティなど要冷蔵の食品を持ち歩く時、クーラーバッグに入れておけば保冷剤も最小限で済んでしまいます。
家庭内ならフライパン、アウトドアなら炭火とどちらで焼いても肉肉しいおいしさ請け合い。コツはじっくり解凍することと、再成型時にきっちり練り直すこと。内部までじっくり火を通せば、心地いい噛みごたえとしみわたる肉汁、そして噛むほどに伸びやかな肉の味わいが楽しめます。
商品名:そのまんま肉バーグ (180g×3個)2パック入り
販売:肉の卸問屋アオノ
文:お取り寄せの達人:松浦達也さん(フードアクティビスト/ライター/編集者)