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佐々田区長インタビュー 31年目、さらなる飛躍へ 地域の魅力、未来に引き継ぐ

タウンニュース

区制31年目もさらなる飛躍に力を入れると語る佐々田区長

本紙では新年を迎えるにあたり、都筑区の佐々田賢一区長に新春インタビューを行った。区制30周年に沸いた昨年を振り返るとともに、2025年に対する抱負などについて話を聞いた。

――昨年は区制30周年でさまざまな行事が行われました。振り返ってどんな1年でしたか。

「区制30周年を迎えた昨年は、区民の皆様の多大なるご支援とご協力のもと、様々な記念事業を成功させることができました。改めて深く感謝申し上げます。

記念式典では、長年にわたり地域に貢献された方々を表彰することができました。受賞者の方々の笑顔に触れ、これまで区の発展を支えてきた人たちの繋がりや、区民の皆様のふるさと意識を改めて実感しました。また、区民まつりも奇跡的な晴天に恵まれ、大盛況のうちに終えることができました」

――「住みたい街、住み続けたい街」の実現に向けた施策の取組状況について教えてください。

「都筑区の魅力は、計画的に整備された安全で美しい町並み、充実した都市機能、豊かな自然が見事に調和している点にあります。区民意識調査でも、8割以上の方がこの地域にこれからも住み続けたいと回答しています。今後も、これらの資源を生かし、区民の皆様と共に、より魅力的なまちづくりに励んでまいります。

具体的には、2年後に迫った『GREEN×EXPO2027』の開催に向け、イベントを区民の皆様に身近に感じていただけるよう、緑化活動団体との連携PRや、区役所庁舎に設置する大型LEDビジョンを活用した情報発信などに取り組んでまいります。

また、子育て支援にも力を入れていきます。都筑区は横浜市18区の中で平均年齢が最も若く、子どもの割合が高いという特徴があります。区民意識調査では、子育て環境の充実を転入理由に挙げる方が多く、子育てしやすい街として高い評価をいただいています。

今後も、さまざまな年齢、国籍、障害の有無に関わらず、誰もが安心して子育てできるよう、相談窓口の設置や地域での繋がりを築けるような取組を進め、切れ目のない子育て支援策に取り組んでいきます。

さらに、地域で安心・安全に住み続けられるよう、新しい地域福祉保健計画の策定にも取り組んでいきます。地域懇談会などを通して区民の皆様の声を積極的にお聞きしながら、計画を進めていきたいと考えています。

安心・安全の面では、交通安全や防犯対策を強化し、交通事故や犯罪の減少に努めていきます。特に、昨今増加している闇バイトによる事件は、区民の皆様に不安を与えていると思いますので、警察との連携強化や効果的な啓発事業などに取り組んでいきます。

これらの施策の実施にあたっては、子どもの個性や人権を尊重し、当事者である子どもの意見を積極的に取り入れながら検討を進めていきます」

――昨年も自然災害の多い年でした。対策として区民に伝えたいことはありますか。

「災害対策としては、避難所の環境改善や物資の充実など、防災対策をさらに進めていきます。また、土砂災害の危険性の高い地域の方に対し、事前周知の強化や崖地の安全対策などに力を入れていきます。

区民の皆様には、日頃から食料や飲料水などの備蓄、ご近所とのコミュニケーション、防災訓練への参加など、事前の備えをお願いします」

――3月には、いよいよ区民文化センター「ボッシュホール」が開館します。

「この施設は、あらゆる方にご利用いただける地域の文化芸術の発信拠点となることを期待しています。音楽、ダンス、伝統芸能の披露やアート作品の展示など、様々な用途でご利用いただくとともに、文化活動を通して人と人とが繋がり、新しいコミュニティが形成されることも期待しています。

ボッシュホールは駅近という好立地であり、周辺施設とのコラボレーションで、エリア全体を活性化させる大きな可能性を秘めています。区民の皆様が心豊かに過ごしていける環境づくりを進め、区の新たな賑わい創出拠点として、街全体の活性化に繋がるよう、様々な取組を進めていきたいと考えています。

3月16日には開館を記念し、オープニングイベントを開催します。都筑区出身のバイオリニストによるコンサートや能楽堂と連携した伝統芸能公演など、プロのアーティストによる公演に加え、地域の文化団体による発表や子どもたちによるオーケストラ演奏など、順次、多種多様な演目を予定していますので、ぜひご期待ください」

――最後に区民の皆様にメッセージをお願いします。

「2023年4月に区長に着任以来、地域の皆様から本当に多くのご支援とご協力をいただいてきたことを日々実感しており、改めて心から御礼申し上げます。

区制31年目を迎える今年は、これまでの30年の歩みと、これからの新しい魅力を融合させ、未来に引き継いでいけるような年にしたいと思っております。そのためにも、引き続き、地域の方々、団体、企業の方々と共に、一歩一歩着実に事業を進めてまいりますので、今後ともご支援とご協力をお願いいたします。

最後に本年が皆様にとって素晴らしい年となりますことを心からお祈り申し上げます」

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