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今週のヘラブナ推薦釣り場2025【茨城・中沼】

TSURINEWS

人気の南岸トイレ周辺(提供:週刊へらニュース編集部)

何の変哲もないように見えて、40cm級がゴロゴロ、時には尺半超も飛びだすのが茨城県龍ケ崎市の中沼だ。平場の沼では関東屈指の型のよさで、日並みが良ければ数釣りも楽しめる。魚のIQは高く、簡単には釣れない点も中沼の魅力だ。

中沼の概況

6月16日現在、水位はほぼ満水。田んぼへの作付けも終わり、周囲は稲の緑に覆われている。梅雨時の中沼は一説によると食い渋りシーズンと言われる。とくに雨の直後がよくない傾向だが、空梅雨で照り込みが続くとすぐに魚の活性は復活する。どうせ行くなら日並みのいい日に当たりたいので天気予報とよく相談し、可能なら晴れが数日続いている最中に釣行するのがベストだろう。

中沼の概況(作図:週刊へらニュース編集部)

釣況は平場の典型みたいなもので朝夕に活性が上がり、日中は中だるみになる。この中だるみをどう攻略するかで、一日の釣果に大きく差が付くだろう。人気釣り場ゆえにポイント移動はほぼ不可能なので竿の長さや釣り方、エサなどを工夫して何としても食い渋りタイムを攻略したい。

ポイント

この時期は南風が吹きやすいので、可能なら南側エリアに入りたい。そうすればパラソルの向きも後ろになり強い日差しが避けられる。

行き止まり周辺(提供:週刊へらニュース編集部)

人気なのは第2~3ステージにかけてで、とくに釣り座が水面から近い同ステージは未明からの場所取り合戦となる。ステージ以外でも釣りは可能だが水面からの距離があるので、水汲み用ひも付きバケツか長柄のヒシャクがあると便利。また座面が高いほど魚がバレやすくなるので、仕掛けバカを出すなど工夫も必要だろう。

南岸エリアが満席であれば、残るは第1ステージ周辺のみで、東のあぜ道側は混雑しても入釣者がいない。おそらくは釣れないから釣り人が入らないのだろうが、正直、なぜこれほど不人気なのかは不明。

なお図版にもある外周未舗装道路は県道側から進入するのが一般的だが、南岸トイレ横や東側のあぜ道からも進入は可能。ただしいずれの道も農耕車優先であり、外周路以外への駐車は厳禁と心得たい。

釣り方とエサ

常連の多くは両ダンゴで楽しんでいる。しかしそれが釣果に直結するかは別の話だろう。手慣れた常連なら両ダンゴで攻略できるかもしれないが、そうでない中沼初心者なら両ダンゴエサのほかにセットの用意もしておくべきだ。

おすすめのタックルとタナ

釣り方は竿15尺以上の宙釣りが無難。常連の多くがこのくらいの竿を出しているので、そのなかで短竿となるとかなり不利になる。タナはまちまちだが、スタートは1本半~2本が目安。そこからウキの動きを見ながら探ってみよう。なおカッツケをやる人はあまり見かけない。

水面から近いステージ(提供:週刊へらニュース編集部)

アタリが出ないときのタナ調整

また触りが急に弱くなったり、触っているのに落とさない時の対応としてタナのエレベーターが有効。

たとえば1本半のタナで打っていて触りがあるのに決めアタリまで持ち込めない時に、タナを一気に2本まで下げるなど。その逆もしかりで、それまでアタっていたエサなら、エサのタッチを替えるよりも先にタナを動かしてみよう。エサの調整はそれからでも遅くはない。

冒頭でも述べたが、両ダンゴでは釣りきれないならインスタントウドンなどを用いたセット釣りが効く。またウキは動かせてアタリももらっているのにヒットさせられないなら、トロ掛けセットも試してみよう。

セット釣りのハリス設定と工夫

なおウドンセットおよびトロ掛けにしろ、この時期の管理釣り場のセットよりは、やや長めのハリスセッティングから入るのが無難かもしれない。

おもな要因は型のよさ。アベレージサイズがいいので魚のIQが高く、短ハリスや少段差では、アタリを出しきれないかもしれない。それに長め広めから探ったほうが答えは導きやすいだろう。

第一ステージ周辺(提供:週刊へらニュース編集部)

なお長めのハリスは両ダンゴでも言えること。さらにオモリ飛ばしも有効で、何なら多点付けのオモリにして、その飛ばし方を変更してみるのも面白いかもしれない。

いずれにしても型のよさが釣りを難しくしているのが中沼の特長でもあるので、攻略しがいがある釣り場とも言える。ハマった時の感動は大きいと思うので、ぜひ思う存分悩み抜いてほしい。

<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年6月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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