【スゴいぞコレ】全く期待せず買った「オーストラリア産スイカ」がウマすぎて “夏はスイカ” の概念が消滅の危機
あまりの寒さにコンビニへ行くのすら躊躇する日々を過ごしていた私であるが、久々に気温が10度を超えたので大好きなオオゼキ(首都圏を中心に展開するスーパー)へ行ってみた。そしたらスイカが売られていた。え、夏?
慌ててスイカをよく見ると、そこには「オーストラリア産」の文字が。南半球に位置するオーストラリアは今まさに夏真っ盛り。そりゃスイカも穫れるに違いない。それを輸送すれば、真冬の日本でもスイカが食える……と。
「そりゃそうか」すぎてグウの音も出ませんな。
・買うしかねぇ
ちなみに私の地元は俗にいうスイカの名産地なのだが、幼い頃からスイカを食わされすぎた弊害により、夏が来ても「スイカが食べたい」とはあまり思わなくなってしまった。またスイカに対する舌も異様に肥え、それなりにウマい個体しか受けつけなくなっている。
さりとてスイカを目利きする能力に長けているワケでもない(黙っていてもスイカを食わされていたから)ため、今回私は生まれて初めてスイカを “コンコン” し、なんとなく “ボンボン” していたヤツを購入した。スイカの名産地に生まれた業、あまりに深い。
この日(2月下旬)購入した『オーストラリア産 小玉すいか』は税込842円。重さは約1.4キロだった。スイカの値段はピンキリなので何とも言えないが、輸送コストを考えると格安スイカの部類な気がする。
「GUARANTEED SWEET」(甘さが保証されている)と書かれたシールが。日本だと何かしらの規定に引っかかりそうな表現だが、なんかオーストラリアっぽくてアガるなぁ。
・認めたくない、がしかし
私がオーストラリア産スイカに全く期待していなかった理由を後から考えてみると、『オージービーフ』の印象が関係していたのかも? という気がした。オージービーフはコスパがいい。でも味は日本の牛肉に及ばない……その先入観が無意識のうちに「スイカもきっと同じだろ」と私に感じさせたのではなかろうか。
が、しかし!!!!!!
ご覧ください、この真っ赤なボディ!!!!
包丁を入れた瞬間ブシャァ! としたたる果汁。シャリッ! と元気な音。薄すぎる皮。そしてなぜか見当たらないタネ。ビジュアルからはウマそうな要素しか見当たらないのだが、実際に食べてみると……
完全に見たまんまの味だった。
ウマい。ウマすぎる。もちろん果物には個体差があるので私が大アタリを引いた可能性もあるが、このウマさたるや「何個かに1個でもコレが混ざっているなら、たまにハズレを引いたとしても全然安い」と感じるほどだった。ベタ褒めである。
タネは我々のよく知る黒くて硬いヤツではなく、よほど神経質な人でなければそのまま食べちゃえる程度に小さくて柔らかい。私がスイカをあまり好まない最大の理由「タネ周辺がグジュグジュしていて舌触りが悪い」が完全解決しており、コスパも加味するとワンチャン「日本のスイカより優秀」まであるのではないか。
・スイカパーティーだ〜!
そんなオーストラリア産スイカを編集部のみんなにもおすそわけ。
これが2月の光景とは信じられないですよね!
サンジュン「うまい。俺はスイカがあまり好きじゃないけど、そんな俺が言うんだからコレは相当ウマい部類だ」
砂子間「ウマいッスね! 夏のスイカと変わらない。最近の栽培技術はスゴいなぁ」
(※ この人たちはオーストラリア産スイカを食べていることを知りません)
古沢「とっても甘くておいしいです! なんぼでもいけます!」
日本人は基本的に日本のスイカに自信を持っているので、「外国産のスイカが日本と同じくらいおいしい」ことを認めたくない人もいるだろう……しかし、これは紛れもない事実だ。今はあまり流通していないオーストラリア産スイカだが、近い将来 “夏はスイカ” の概念が消滅する日も来るかもしれない。
それはそれで寂しい気もするけど……。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.