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【最新レポート】「選択と集中」が進むサイバーセキュリティ市場の投資動向と注目ユニコーン企業

TECHBLITZ

前回に引き続き、TECHBLITZのコンテンツパートナー「Tracxn」による「サイバーセキュリティ概況」レポート(日本語訳版)の一部をご紹介します。前回の記事では、サイバーセキュリティ市場の概況や注目スタートアップを一部ご紹介いたしました。今回の記事では、サイバーセキュリティ市場の出資動向や注目のユニコーン企業、補足のプチ情報をご紹介していきます。※レポート本誌は、2025年に「BLITZ Portal」ご利用企業向けに発刊しております。※本レポートの前回の記事はこちらからご覧いただけます。

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Tracxnとは

 「Tracxn」はスタートアップデータ分析を専門におこなう企業です。インド・バンガロールを拠点とし、2,500以上の技術分野の情報をデータベース化しています。

Image: TracxnHP

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サイバーセキュリティ関連のスタートアップによる資金調達動向を一括で把握

 本レポート「サイバーセキュリティ概況」の主な内容は以下の通りです。サイバーセキュリティ市場の最新動向 (2025年4月時点) と全体像過去1年間における資金調達トレンドと分析Tines、Halcyon、Chainguardなどの注目のユニコーン企業とそのトレンドデータセキュリティプラットフォーム、IoTセキュリティソフトウェア、不正防止マネジメントなどの主要ビジネスモデル別の資金調達ランキングと注目スタートアップ

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厳選されるサイバーセキュリティ投資

 前回の記事では、世界のサイバーセキュリティ市場の概要として、米国が企業数や資金調達額で他国を大きく上回り、市場を牽引している現状や、2021年をピークとする資金調達の推移、直近1年間でもっとも資金調達を集めたビジネスモデルについてお伝えしました。
 本記事では、こうした市場のリアルな資金調達の動向を、Tracxn社のレポートからさらに深掘りしていきます。

 ステージ別の資金調達額を見ると、2024年は2021年のピーク時と比べて総額が大きく減少しましたが、アーリーステージよりもシードラウンドへの投資額が増加しています。一方で、シードラウンドの投資件数は2021年の359件から2024年には207件へと減少しており、表面的には1件あたりの出資額が高まったように見えます。 しかし、2024年には、AIシステムの安全性向上を目指すデータセキュリティプラットフォームSSI(Safe Superintelligence) に対して、シードラウンド(同資料に基づく情報)にもかかわらず10億ドルもの巨額な投資が行われており、この数値が全体の傾向に大きな影響を与えたと考えられます。なお、シリーズBラウンドではこのような突出した投資は見られないものの、ラウンド規模の中央値は2021年と比較して2024年に上昇しています。

 投資家の動きにも変化が見られます。サイバーセキュリティ分野に関与する機関投資家の総数は、2021年の1,621社をピークに、2024年には900社まで減少しました。これは、より厳選された投資家によって市場が支えられていることを示しています。 そうした中でも、シードステージではY CombinatorやTechstars、アーリーステージではa16z(Andreessen Horowitz)やInsight Partners、レイターステージではSequoia CapitalやAccelといった、主に米国を拠点とする投資家が引き続き活発な投資を行なっています。これらのトップティア投資家は、市場の調整局面にある中でも、将来性のある企業に対して積極的に大型投資を継続しています。過去1~2年間におけるWizやSSIへの10億ドル規模の出資は、そうした姿勢を象徴する出来事であり、革新的な技術やビジネスモデルを持つ企業への強い期待を反映していると言えるでしょう。

 こうした厳しいながらもチャンスに満ちた市場環境の中で、多くのユニコーン企業が誕生しています。現在、サイバーセキュリティ分野では81社のユニコーンが存在し、その大半(61社)は米国に集中しています。これらの企業は、シリーズAの資金調達から平均8.3年でユニコーンへと成長しており、その過程で平均1.83億ドルの資金を調達しています。この後は、そうした注目のユニコーン企業の中から数社を取り上げてご紹介します。

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注目すべきサイバーセキュリティ関連のユニコーン企業を紹介

 ここからは、レポート本誌に掲載されているサイバーセキュリティ関連の注目のユニコーン企業の一部を紹介します。

Tines
ノーコードでワークフローを自動化

Image : TinesHP

セキュリティ部門の反復する運用プロセスを自動化し、ワークフローを効率化させるプラットフォーム。非技術者でも短時間で使い方を学習できる点が特徴。複数のアクション (Webhook / HTTPリクエスト / Eメール / AI / トリガー / イベント変換 / ストーリーへ送信) で、ほぼ全ての手動プロセスを自動化できる。
※2023年 TECHBLITZ 取材
本拠地:アイルランド ダブリンHP:https://www.tines.com/企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/Island-ojD76YKm記事:https://techblitz.com/startup-interview/tines/

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Halcyon
ランサムウェアに包括的に対応

Image : HalcyonHP

ランサムウェアの侵入防御から侵入後の復旧まで対応できるサイバーセキュリティプラットフォーム。独自のAI / 機械学習エンジンによって、既成のランサムウェアや悪質なファイル、疑わしいファイルを事前にブロックできる。これまでCisco InvestmentsやDropbox Venturesなどから出資を受けている。
本拠地:米国 テキサス州 オースティンHP:https://www.halcyon.ai/企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/Halcyon-rxmbGBPX

Huntress
SaaS型脅威情報分析ツール

Image : HuntressHP

インシデントの検知や脅威情報の収集・分析を自動化するSaaS型プラットフォーム。インシデントの通知、発生状況の可視化、修復手順の確認、レポート作成といった一連の対応を、ダッシュボード上で完結できる。2024年6月にはKleiner Perkinsなどから$150Mを調達した。
本拠地:米国 メリーランド州 コロンビアHP:https://www.huntress.com/企業概要ページ:https://blitzportal.com/startups/Huntress-rxmBzZzX

 「サイバーセキュリティ概況」レポートは、企業がイノベーションを進める際の指針・情報収集ツールの一つとして活用していただける内容となっております。 本レポートをご希望される方は、下記のお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

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※本レポートの前回の記事はこちらからご覧いただけます。※今回お問い合わせいただいた内容は、イシングループのプライバシーポリシーに基づき、Tracxnと共有いたします。お問い合わせ内容はイシングループ、Tracxn其々の責任において管理され、問い合わせ内容やサービスについて個別にご案内をさせていただく場合がございます。

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