手話でつなぐ国際交流 デフリンピックに向け
神奈川県聴覚障害者福祉センター(藤沢933の2)で20日、東京2025デフリンピックに向けた「国際手話講座」の中級編が開かれた。
「きこえない、きこえにくい人のためのオリンピック」として開かれている総合スポーツ競技大会のデフリンピック。国際ろう者スポーツ委員会が4年ごとに主催し、100周年の今年は東京が舞台となる。日本での開催は初めて。
講座は、デフリンピックを通じた国際手話の理解促進と大会のボランティアとして活動できる人材の育成を目指し、昨年12月から来月にかけて全12回実施。県内在住・在勤・在学のろう者や日本の手話通訳者など、国際手話によるあいさつや自己紹介といった初級をマスターした20人が参加している。
国際手話とは、ろう者の国際交流を目的に、各国の手話をもとにして作られた手話のこと。8回目の講座となった同日は、講師が指導するなか、日程の案内など海外のろう者とのコミュニケーションに必要な表現を実技で学んだ。
「日本でのデフリンピック開催を聞き、世界中のろう者とコミュニケーションが取れたら」と参加したろう者の女性は、「最初は覚えられるかなと不安だったが、講師の教え方が上手く、楽しみながら学べたので、ここにきてよかった」と講座の感想を話した。