無事故願いワッペン寄贈 金融機関など、新入児童に
新入学児童を交通事故から守るため、市内の金融機関や保険会社がこのほど黄色いワッペンを市に寄付した。
寄付を行ったのは、みずほ銀行厚木支店と損害保険ジャパン神奈川支店厚木支社、明治安田生命保険相互会社町田支社厚木中町営業所、第一生命保険厚木支社。厚木市では71年から毎年寄付を受けており、今年は計1705枚が寄付された。各小学校から新入学児童に配布される。
ワッペンを贈る取り組みは、1965年に交通事故で子どもを失った母親が、当時の総理大臣に交通事故撲滅を訴える手紙を出したという新聞報道を受け、富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)が始めた。現在は損保ジャパン、明治安田生命、第一生命を加えた4者で活動を続けている。
ワッペンには1年間の交通事故傷害保険が付帯され、登下校中に死亡または後遺障害が残る交通事故に遭った場合、最高50万円の保険金が支払われる。
3月27日の寄贈式に出席したみずほ銀行厚木支店の三上裕史副支店長は、「子どもの安全を願う気持ちは今も昔も変わらない。子どもたちが安全に登下校できるよう、少しでも役に立てれば」とあいさつ。山口貴裕市長は「今年は1507人が4月から新1年生になる。交通事故を防ぐためにも活用していきたい」と感謝した。