フェイク窓と照明でつくる空間のポイントは?効果や事例も紹介
建物の立地やスペースの都合上、窓がない部屋もありますよね。窓のない部屋は、日の光が入らないため、閉鎖的で薄暗い部屋になりがちです。そういった部屋にはフェイク窓の設置をおすすめします。照明を活用することで、よりリアルな雰囲気に近づけることが可能です。
この記事では、フェイク窓と照明でつくる空間のポイントとその効果、インテリア実例5選をご紹介します。窓のない部屋で、薄暗さと閉塞感にお悩みの方もこの記事を参考に、魅力的な空間にしてみてください。
フェイク窓とは?
フェイク窓とは、部屋の壁につくられた疑似的な窓のことをいいます。映像で窓と外の風景を映し出す「デジタルウィンドウ」もそのひとつです。
壁に映像を投影することで、窓がない、または少ない閉鎖的な部屋に設置することで、開放感が得られると人気が出てきています。
フェイク窓であれば、壁に窓枠を増設するリフォームの必要がなく、改修不可の賃貸でも導入可能です。窓が少ない気密性の高い戸建てやマンション、職場のワークスペースなどに活用されているケースが多く見られます。
フェイク窓と照明の4つのポイント
フェイク窓のポイントとしては、次のようなことが挙げられます。
ストレスケア効果が期待できる
フェイク窓を設置するポイントは、ストレスケアに繋がることです。閉塞感からくる心理的ストレスを軽減する効果があるとされています。
外界の雰囲気を感じる、柔らかい木漏れ日空間や美しい夜景などを眺めながらリラックスして過ごせるでしょう。ストレスケアに繋がることで、家事や仕事の生産性の向上も期待できます。
調光機能でシーンに応じて演出できる
フェイク窓とあわせて使用する照明は、調光機能を備えたものがおすすめです。調光機能により、時間帯やシーンに応じて明るさを調整できます。
暖色系の光なら温かみのある空間を、寒色系なら涼しげで落ち着いた印象の空間をつくり出すことが可能です。光の具合や色を変えることで、お好みの雰囲気を楽しめます。
豊富なサイズとデザインから選べる
フェイク窓はサイズやデザインは、種類が豊富にあるため、設置する場所の広さや見せ方に合ったものを見つけられます。開口部が大きくて明るい光が届きやすいものや、マイルドな光が差し込むシンプルなものまでさまざまです。
ご希望の雰囲気をイメージしながら、部屋やお好みに合わせて、素材となるフェイク窓を選びましょう。
おしゃれなインテリアの役割を担う
フェイク窓は、インテリア性の高いアイテムです。開口部が少ない部屋に設けることで、圧迫感が緩和されるだけでなく、殺風景だった部屋をおしゃれな空間に変えてくれます。
面積の大きなガラスや細い窓枠であれば、モダンな雰囲気になり、落ち着いたトーンの窓枠であればシックな印象になるなど、インテリアとしても活用できます。
フェイク窓の照明の3つの効果
閉鎖的で薄暗い空間を明るくおしゃれに変えてくれるフェイク窓ですが、ほかにも次のような効果が期待できます。
明るさと広がりを持たせる
フェイク窓の効果は、明るさと広がりです。部屋が明るくなり、狭いスペースであっても視覚的な広がりを感じられるようになります。
室内に奥行きが感じられることで、開放感が生まれるでしょう。窓枠は暗い色調のものよりも、白や淡い色のものを選ぶことで明るい印象になります。
間接照明で魅力的な雰囲気をつくる
フェイク窓とあわせて間接照明を活用することで、穏やかで温かみのある空間を演出できます。照明器具は、光を拡散させるシェードやカバーの付いたデザインのものや、壁に光が反射する形状のものがおすすめです。光が部屋全体に広がって、やさしく照らしてくれます。
リアルな窓のような外観をつくり出す
フェイク窓は、窓枠やディテールにこだわったデザイン性の高いものほど、より本物の窓のように見せる効果を高めます。
窓枠は、周囲のインテリアと調和した素材や色合いのものを選ぶのがポイントです。障子やラティス、模様のあるガラスなどを窓枠に入れることで、さらに違った印象を与えてくれます。
フェイク窓と照明のインテリア実例5選
フェイク窓や照明を導入したいけれど、取り入れ方がわからないという方もいるでしょう。ここでは、フェイク窓や照明を使ったインテリアの実例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
枠+間接照明のフェイク窓
枠に間接照明を組み合わせたフェイク窓は、正方形や縦長にくり抜いた壁に窓台を取り付けて、開口に下げたブラインドの背面から間接照明で照らしたもの。
賃貸では壁をくり抜くことはできないですが、間接照明とブラインドの組み合わせは参考になります。奥の壁にガラスを入れれば、光が反射して広がり、美しい陰影を楽しめるでしょう。
窓枠+間接照明のフェイク窓
窓枠に間接照明を組み合わせたフェイク窓は、壁面をペイントし、取り付けた窓枠に間接照明を入れて灯りを灯したもの
「見えている壁が外なのでは?」と思わせるほど完成度の高いリアルな外観に驚きます。
デスクはもちろん、キッチンの吊戸棚のオープン部分や、カウンターの上部などに設置可能です。ステンドグラスのフェイク窓を取り付けて間接照明で照らせば、ムーディーな雰囲気を演出できますよ。
窓枠+フォトウォールのフェイク窓
壁面の真ん中に開口部をつくりフォトウォールを貼る手法は、よりリアルに見せるために窓の奥にある景色が重要です。
庭の風景のフォトウォールを貼ることで、景色のよいホテルのレストランの窓際に座っているかのような感覚を味わえます。広さを演出できるのもポイントです。
自然をプリントしたフォトウォールはさまざまなものが市販されているため、景色によって気分を変えることもできます。
天窓ビジョン+LED照明
天窓ビジョンは、青空を模したパネルと自然の柔らかい日差しが差し込む様子を表現するフレームを組み合わせたバージョン。室内の空間で、開放感や奥行き感が楽しめます。
LEDと特殊なナノ技術の葛生により「レイリー錯乱」と呼ばれる空が青く見える自然現象を人工的に再現したものです。晴天の青空を見上げているかのように感じるでしょう。
まとめ:フェイク窓と照明でこだわり空間をつくろう
フェイク窓と照明を取り入れることで、圧迫感が和らぎ、部屋に明るさと奥行きがもたらされます。限られたスペースであっても、雰囲気を一新することが可能です。
デザイン性の高いものも多く、おしゃれなインテリアとしても楽しめます。空間やお好みの雰囲気に合わせて、素材や色などを選ぶことがポイントです。ぜひ快適で居心地がよい空間づくりに取り入れてみてくださいね。
明かり窓の設置を検討している方は、以下の記事で設置場所などの注意点を解説していますので、あわせてチェックしてみてください。