【ビジネスシューズ】では「RUNWALK 7」はどれくらいやれるのか? おろしたての革靴でワンフェスに行ってきた
夏のワンフェス取材は、私の中では夏コミ取材に向けた観測気球のような位置づけにある。夏コミ取材はマジでヤバいがノウハウは夏コミでしか役立たないという、極めて特殊なものとなっている。
しかも年に1回しかないので、忘れてしまうのだ。そこで気温的には似たようなもので、撮影枚数と歩く距離は夏コミに勝る(夏コミで私は屋上からほとんど動かない)が、屋内ゆえに体力的にはだいぶイージーな夏のワンフェスで調整するのだ。
つまり夏のワンフェス取材は、歩く距離だけはトップクラスの取材。靴の性能を試すいい機会と言える。ということで、アシックスのレジェンド的なビジネスシューズ「RUNWALK(ランウォーク)」の新型で敢行してきた。
【画像】1日歩き回ったあと、新品のRUNWALK 7はどうなったか?
・ワンフェス取材
ランウォークシリーズの新型「RUNWALK 7」について、本記事では解説しない。以前の紹介記事を参照していただきたい。
ということで、ただ今の時刻は午前8時25分。
これからワンフェス取材が始まるわけだが、私が履いてきた靴は、今朝箱から出したばかりで慣らし履きすらしていないランウォーク7。先日の取材でアシックス商事から提供して頂いたものだ。
ワンフェス取材は、とりあえず企業ディーラーの新作を全て撮影するところから始まる。その後は一般ディーラーのエリアも、全ホールの全ての区画を一巡する。
2ホールの端のエリアを見た後、もし16時半に間に合えばコスプレエリアを見て回ってから撤収。つまり、フードエリアと体験コーナーを除く全ての場所を歩く感じ。
そして私の装備は大小のストロボ2台、カメラ2台、レンズ2本、バッテリーたくさん、ノートPC、予定はないがコスプレを撮る流れになった時に備えてソフトボックス。
そこに、会場周辺で買った飲み物を1リットル分。カメラバッグ自体も重いので、全部でだいたい10キロくらいだろうか。
歩行距離と荷物的に、驚くほど革靴でやるべきではない取材。というかぶっちゃけ、普通にスニーカーでやっても、足は疲れるっすね。
・革靴
しかし今日の私の足元は、この通り革靴……!
しかも、おろしたてというリスクを抱えている。会場で知人にこの試みについて話した時に、初めて靴底にサイズのシールが付いたままなのに気付いたレベル。
今回は本当に新品の状態からの実戦投入なので、摩擦で皮膚がやられた場合に備え絆創膏も購入してきた。
・快調
取材は始まったばかりだが、実のところ自宅からここまでの移動ですでに1時間くらい歩いている。しかし足に違和感はない。
この時点で、もし足に合わない革靴だったら、踵のあたりに靴擦れがおきていてもよさそうなもの。いいスタートだ。
まずは3時間くらいで企業ディーラーを制覇。この時点で、足がどうだったかの記録がない。取材に集中していたので、特に足に意識が向いていなかった。
逆に言えば、集中が途切れるような事態は足に発生しなかったということだ。そして一般ディーラーのエリアに進出。
小鳥遊ホシノのめちゃくちゃ良いガレージキットを発見してガン見した記憶はあるが、この時点でも足に意識は向かなかった。
しかし5ホール半ばあたりで、ちょっと足の甲が痛くなってきてしまった。ここで昼食も兼ねて一旦休憩。
どうやら紐がきつすぎたもよう。これは私のミスでした。緩めたら解決した。コンビニで食べ物を入手して20分ほど休憩の後、再び取材を開始。
しかし3ホール半ばで、ついに踵が痛くなってきた。騒ぐような痛みではなく、手ぶらでディズニーで1日遊んだらこれくらいって感じの痛み。
ちなみに踵に空気の入っている系のスニーカーだと、毎年2ホール端の例のエリアを見終わるくらいで感じる痛みだ。ということで、結果が出たな。
ランウォーク7 vs ワンフェス取材。革靴にしては大健闘としていいのではなかろうか。
足の楽さは、さすがに運動用に特化したエアー系スニーカーには及ばない。ワンフェス基準で言えば1.5ホール分巡回する程度の差がある。
それなりではあるが、膨大な差でもない。そもそも革靴で行う常識的な範疇の労働で、ここまで足に負荷がかかることはないだろう。
というか撮影機材を持っていなければ、ランウォークでちょっとした登山くらいやれそう。アシックスのランウォーク7は、間違いない性能だ。革靴で歩かねばならないビジネスマンの救世主。
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.