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2024年3月、「龍野商工会議所」の1階にオープンした「忍冬(すいかずら)」は、料理もスイーツも手作りにこだわるダイニングカフェ。趣向を凝らした和定食ランチは、心も体もほっこりするような家庭的な味わいに仕上げられています。食後のカフェ＆スイーツもメニュー豊富でお手ごろ価格♪思わずだれかに教えたくなる魅力にあふれた同店に、ぜひ一度足を運んでみて！

・「忍冬(すいかずら)」

たつの市龍野町富永にある「龍野商工会議所」の1階に、2024年3月にオープンした「忍冬(すいかずら)」。「“龍野の食”を発信したい」との思いで、できるだけ地元食材を使い、丁寧にとった出汁をベースに味付けした和定食を提供しています。
ドリンクやスイーツなど、カフェメニューも豊富なので、ランチタイムが終わってからカフェ利用できるのもうれしいポイント。商工会議所で用事を済ませた人や、目の前にある中川原公園で遊んだ親子連れなど、老若男女問わず親しまれています。

和の趣を感じる店内は、客席の間隔が広く設けられていてゆったり広々。手延べそうめん「揖保乃糸」や老舗醤油メーカーのしょう油やめんつゆなど、たつの市の特産品も販売しているので、料理の待ち時間や帰り際にチェックしてみて♪掘り出しものが見つかるかも。

・月替りの定食で“旬”を堪能

『お魚の定食』1,300円
ランチメニューは7種類と豊富で、その内の4種類が汁物やおばんざいが付いた定食メニュー。中でも毎月メインが変わる『お肉の定食』と『お魚の定食』(各1,300円)は、“旬”にこだわった献立で、何度も足繁く通う常連客の心をわしづかみにしています。

取材日の魚のメインは「鯛の秋色野菜あんかけ サクサクおこげ添え」。鯛は春と秋の年2回旬を迎えますが、特に秋の鯛は脂のりが良く身がやわらかいのが特徴です。
そこに合わせるのが旬野菜と黄金色のあんかけ。サクッと軽いおこげをのせたり、料理の上に散らしたりすれば食感が生まれ、一口一口がより一層楽しくなりますよ♪

定食につくおばんざい4種盛りにも野菜がふんだんに使われているのも人気の秘密。メインは出汁を使った優しい味わいのものが多い一方で、おばんざいは酸味・辛味・塩味など、味のメリハリやバリエーションはもとより、目でも楽しめるような華やかさも意識して献立を立てているそう。
取材日はピリ辛がクセになる「厚揚げの麻婆風」、鶏肉のうま味をアクセントにした「切り干し大根」、箸休めにぴったりな「わかめとキュウリの酢の物」、今が旬のサツマイモを使った「大学芋」の4種類がお目見え。
一品一品丁寧に作ったおばんざいは、どれも一見家庭的でありながら味わいにはひと工夫もふた工夫もされていて、主婦が思わず参考にしたくなるものばかりです。

・こだわり卵を使った『焼きたてだし巻定食』も必見！

『焼きたてだし巻定食』1,000円
毎朝お店で丁寧にとったマグロ節と昆布の出汁を使っただし巻き卵は、一度食べると忘れられない感動のおいしさ。エサからこだわって育てられたニワトリが産んだ新鮮な卵を、贅沢にも2～3個分使用しています。

お箸を入れた瞬間、中から出汁がじゅわ～とあふれ出てくるほどジューシー！口に入れた瞬間、とろけるような食感に思わずうっとりと魅せられます。何も付けなくても出汁のうま味だけで絶品ですが、大根おろしとしょう油との黄金コンビをプラスすれば格段に風味がアップするのでお試しあれ♪
だし巻き卵は単品(500円)も販売しているので、お腹に余裕があれば好きな定食に追加してみては？

・冬季はあったか豚汁やにゅうめんがおすすめ

『具だくさんの豚汁定食』800円　※秋冬限定
10月から春先まで、地元の老舗糀(こうじ)店で作ってもらった特製味噌がなくなるまでの数カ月間だけメニューに並ぶ『具だくさんの豚汁定食』が冬のイチオシ。地元・たつの市の大豆と米を原料に使った「忍冬特製味噌」は、糀の甘い香りと優しい塩味がギュッと凝縮されています。
食べ進めていくと野菜の多さに衝撃を受けること間違いなし！サツマイモやニンジン、ダイコン、コマツナなど、秋や冬に採れる季節野菜が惜しみなく使われていて、地元の恵みも旬も余すことなく味わい尽くせます。

『にゅうめん(2束)』650円
たつの市といえば「揖保乃糸」！同店では、「揖保乃糸」を使った『冷やしそうめん』と『にゅうめん』(2束／各650円)を通年販売しています。どちらも味変が楽しめる5種類のトッピング(ワサビ・ネギ・ショウガ・昆布の佃煮・かつお節の佃煮)付き。佃煮から出汁まで、すべて手作りにこだわっています。

「湯がいた後、冷水で締めながら麺のぬめりを取るのがポイントです」と話す店主。一つひとつの工程を丁寧に行うことで生まれるコシやハリを、一度だまされたと思って自分の舌で確かめてみて。麺だけでなく、マグロ節を合わせた秘伝の出汁もお見逃しなく。

・カフェ利用もOK♪自家製スイーツは単品でもランチ後でも◎

『ドリンク + ひとくち甘味セット』500円
ランチの後にスイーツで締めたいという人は『ドリンク + ひとくち甘味セット』をオーダーして。ちょっぴりサイズダウンした小ぶりなスイーツに好きなドリンクがセットに。ランチを食べた人のみが味わえるお得なメニューです。
夏のメニューを考えているときに偶然生まれたという「アイスプリン」は、満腹時でも別腹で味わえる一品。凍らせた濃厚なカスタードを、注文が入ってからバーナーで表面を焦がした新感覚を堪能してみて。

『果実のソーダ』各600円　※写真はランチの『ドリンクセット』各300円
自家製のフルーツシロップを炭酸で割った『果実のソーダ』も、単品はもちろんドリンクセットでも注文可能。キウイやスモモ、ユズなど、フルーツの種類は季節によって変わります。キウイは口の中でプチンと弾けるつぶつぶ食感がクセになる一杯。甘みはハチミツレモンがベースとなっているので、後口もスッキリ爽やかです。

『甘味セット(シフォンケーキとアーモンドパイ)』1,000円
カフェ利用の場合は、『シフォンケーキとアーモンドパイ』『白玉ぜんざい』『アイスプリン』(各600円)の単品や、好きなドリンクを組み合わせることができる『甘味セット』をチョイスして。
食感も味わいも優しい「シフォンケーキ」と手間をかけて作った「アーモンドパイ」を同時に味わえる『シフォンケーキとアーモンドパイ』が人気。特に「アーモンドパイ」は、バターたっぷりのダマンド生地の中に忍ばせたチョコがじゅわ～っと溶け出るリッチな味わいが魅力！一口食べた瞬間「持ち帰りはありますか？」と尋ねるファンも多いんだとか。

『甘味セット(白玉ぜんざい)』1,000円
小豆がゴロゴロと入った食感の楽しい「白玉ぜんざい」は、もちもちの白玉ともサクサクのおこげとも相性抜群！ほどよい甘さが体に染みわたり、ほっこりとした気持ちになれる一品です。小豆本来の粒感をなるべく残すよう、炊きすぎないのが“忍冬流”。
しかも驚くべきは、ぜんざいだけでなく付け合せの白玉もおこげも手作りということ。丁寧に仕込まれた白玉ぜんざいとおこげとの豊かな食感をお楽しみあれ！
「“忍冬”ってなんて読むんだろう？」そんなちょっとしたことから好奇心を刺激する「忍冬」。行ってみると、和を感じる落ち着いた雰囲気と、旬の食材の良さを詰め込んだこだわりの料理が待っています。きっと地元民も知らないであろう“龍野の食”の魅力を、ここで味わってみませんか？

■詳細情報

■DATA

忍冬(すいかずら)

所在地

兵庫県たつの市龍野町富永702-1 龍野商工会議所1階

電話番号

0791-78-8118

営業時間

ランチ／11：00～14：00
カフェ／14：00～16：00