【公式レシピ再検証】ホテルオークラの「フレンチトースト」を元料理部が本気で作ってみた → コスパ最強だった
「ふわっふわでトロける食感」「人生で一番美味しいフレンチトースト」──。
そう言われることもある「The Okura Tokyo(旧:ホテルオークラ東京)」看板メニューの「オークラ特製フレンチトースト」。
オールデイダイニングで提供される人気の一品だ。
そんな逸品のレシピがホテルオークラの公式サイトで公開されており、実は過去に当サイトでも紹介している。
ただ、本当にあの高級ホテルの味を庶民のキッチンで再現できるのか? 気になって仕方がないので、一応、元料理部、元食品メーカー勤務の筆者が改めて検証してみた。
・レシピは公開されていたが……
早速、レシピを見ていこう。
詳しい作り方や材料は公式サイトを確認していただきたいのだが、必要な材料を混ぜ、浸す時間は……
なんと片面12時間!
ってことは、漬け込みだけで合計24時間ってことじゃないか!? 全然気軽に作れない……。さすが、ホテルオークラ。
でも、ここで諦めてはホテルオークラにも、フレンチトーストにも失礼だ。
というわけで、とにかく忠実に従うと心に決めた。
ここからは、フレンチトースト優先の生活リズムを組み立てていくことに。
思い立ったのが木曜日の午後。金曜日の朝から準備すれば、ちょうど休日の朝にゆっくりとホテルオークラ風のフレンチトーストが楽しめるじゃないか……!
ということで、「休日のモーニングタイムにホテルオークラの再現フレンチトーストを楽しむ計画」を発動した。
・材料はこちら
パンは4枚切りのものを購入。食パン専門店で購入するか迷ったが、ここは読者にも気軽に再現してほしいので一般的なスーパーで手に入る食パンにした。
レシピと同じく4人前で作っていく。かかった費用はのちほど発表するのでお楽しみに。
・実際に作っていく
卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを混ぜていく。ここまでは特に変わった作り方ではない。
この卵液に、パンがよく浸かるように丁寧にひたしていく──。
いや、丁寧にひたしてはいるけど、ホテルオークラは絶対、こんな使い古したバットには漬け込んでないと思う。
そして結構、冷蔵庫の場所をとるので要注意だ。
12時間経ったところで、パンの裏表をそっとひっくり返す。
できればここで「漬け込んだものがこちらです」とテレビの料理番組のように、完成形が出てきてほしかったなぁ。
ちなみに、この作業のためにママさんバレーには少し送れる旨を連絡した。
仕方ない……。フレンチトースト優先の生活を送ると決めたのだから。
そして、さらに12時間後の翌日。
熱しすぎないフライパンに、バター少々とサラダオイル少々。
そこへパンを投入し、弱火&蓋つきでじっくり15分。両面を丁寧に焼いていく。
完成!!!
・いざ、実食
せっかくなので、仕上げにもこだわってみることに。
公式レシピの写真を参考に、フルーツとメープルシロップもそえて、見た目も完璧に(したつもり)。
……うん、写真だけ見たらほぼ同じじゃない? 甘めの判定で。
実際に食べてみる。
おいしいーーー!!!
表面はふわっと香ばしく、中はとろけるようにやわらかい。どこを食べても甘みとコクがしっかり染みていて、幸せの味がする。
これは……成功って言っていいんじゃないだろうか。家族にも大好評だった。
ただひとつ問題があるとすれば、筆者が本物のホテルオークラのフレンチトーストを食べたことがないということ。
なので、完全再現できているかどうかは正直わからない……すみません。
ちなみに、材料費をざっくり計算してみたところ、4人分で約720円。
あのクオリティ(食べたことないけど)をこの価格で味わえるなら、コスパ最強と言っていいかもしれない。
気になる方はぜひ下記、参考リンクからレシピをチェックしてみてはいかが?
参考リンク:ホテルオークラ公式レシピ
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.