朝から晩まで勤務中!『神戸ハーバーランド』で24時間働く作業員の謎を調査しました 神戸市
『神戸ハーバーランド』(神戸市中央区)の近くで「雨の日も風の日も、24時間365日働く作業員がいる!」との情報を聞きつけ、さっそく取材に行ってきました。
現場はハーバーランドにある『神戸煉瓦倉庫』奥。こんな街中に果たしてそんな作業員がいるのでしょうか?
海沿いに整備された「ハーバーウォーク」から探してみると…グレーの作業着に黄色のヘルメットを被った作業員たちを確かに確認することができました!その数なんと8人です。
2人は駐車場近くの倉庫で作業中。残り6人は『JR西日本神戸支社』の倉庫で作業中です。はしごにのぼって指さし確認を行う人もいれば、屋根の上にのぼっている人も。互いに声をかけあっているようなリアルさを感じられるのですが、実はこれらは全てマネキンなのです。
担当の方によりますとこれらマネキンは、ハーバーランド完成に向けて整備が進められていた広場や海際の風景を楽しくしようと、1991年4月に神戸市が土地所有者である「JR西日本」と「川崎重工業」の協力を得て設置したもの。
設置当初は11体いましたが、阪神・淡路大震災や台風などの被害があり、現在8体のみが残されています。会社の敷地内なので対岸からしか見ることはできませんが、この距離感が「本物っぽさ」を生んでいるのかも?と感じました。
またこの場所にはもう1つ面白いスポットが。それがこちら「八時間労働発祥之地」と書かれたオブジェです!8時間労働の本格的な実施に関する労働争議は、日本で初めて「川崎造船所」で起こりました。
神戸は今では当たり前となっている「8時間労働」の発祥の地なのです。
それにしても…丸いオブジェから覗く「24h作業員」たち。めちゃくちゃシュールじゃないですか?この場所にオブジェが置かれたこと、マネキンが設置されたことに特段の関係性はないそうですが、そのギャップの大きさが面白かったです。
作業員たちは果たしてどんな気持ちでいるのだろうか…。ついつい近くで表情を覗き込みたくなった記者なのでした。
『神戸煉瓦倉庫』でのお買い物はもちろん、ハーバーウォークにはベンチも数多く設置されているので、お買い物ついでに楽しんでみてはいかがでしょうか。
マネキンが見られる場所
ハーバーウォーク
(神戸市中央区東川崎町1丁目5)