実家、ファミサポ…「育児」のサポート、何が必要?
●【11月19日はいい育児の日】育児や家庭を考える気運を高める!
「日本創生のための将来世代応援知事同盟」が2017年5月に徳島で行ったサミットで採択した「とくしま声明」。この中で11月19日を「いい育児の日」と定めて、育児や家庭について考える気運を高めることとしています。子育てを支える家庭や地域の大切さをアピールするため、各自治体で、子育て関連イベントの開催も。
子育てに「人の手」を借りるのは子どものためにならない?
子育ては「ママ・パパが2人でやるもの」というイメージが変わり、地域や人の手・サービスの利用が当然という流れになってきています。とはいえ、まだまだ孤軍奮闘しているママ・パパも多いもの。ママ・パパが少しでもラクに育児ができるためにはどんなサポートが必要なのでしょうか。
口コミサイト『ウィメンズパーク』から考えてみました。
実際に受けている人も多いと思われるのが「実家」からのサポート。
特に共働きの家庭はどちらかの実家が近くないと「無理!」という声も。
「私の周りの働くママは、全員どちらかの実家の手厚いサポートがあります。病気の時の看病、通院はもちろん、子どもの送り迎え、学校から帰って、習いごとの送迎。夕食は毎日実家で食べ、夫の夕食も持ち帰り。地方都市ですが、フルで働くにはこれくらいは当たり前な感じです」
「私も地方都市で0才児を保育園に預けて働く時、親のサポートなしで働くのは20人いる中で私だけだした。私もリアルでは実家の助け無しにバリバリ働いてる方を知りません。私が知らないだけかも知れませんが…」
地域のサポートとしては「ファミリーサポート」が。登録している人も多いのではないでしょうか。
「うちは両家親遠方、夫単身赴任で上の子2才の時に下の子が生まれました。家事代行などは考えていませんでしたが、自分の体調不良の時やもしもの時のためにとファミサポは登録しました。今のところ自分の体調不良はありませんが、育休中、上の子の保育園行事の時に、ファミサポさんに下の子を預かってもらいました」
「急な残業(ほぼ無いに等しいですが)、電車遅延でお迎えに行けない時のためにファミサポを登録しています。利用しない可能性があることも伝え、それでも引き受けてくれる方がいました。2年経過しますが、実際にまだ利用したことがありません。登録しているだけでもかなり安心しますよ」
実家、ファミサポ以外のサポートは?
「サポート皆無でフルタイム勤務でした。信頼できる病児保育が自宅近くに複数あったため頻繁に利用していましたね。有休も完全消化(すべて病気。子ども2人のうち、どちらが必ず月1で発熱する)。有休がなくなって欠勤扱いもありました」
「実家のサポートは特にありません!実家の両親も50代の為現役で働いているので!うちは夫ですね~。夜勤ありの変則勤務なんで休みの回数自体が私より多いのと、子どもが熱出したら1時間だけ早く帰れるように申請してくれて、朝の8時に(私と入れ違いで)自宅に戻れるよう帰って来て、私が帰る18時ちょうどにまた夜勤で家を出る感じです」
やはり夫婦でサポートできる環境が理想ですよね。
一方で「サポートを受けるよりも、子どもと長く一緒にいることが大事では?」と言う人もいます。
「大事なのは子どもと過ごす時間の長さより、一緒に過ごす間の時間の使い方かな。ママ・パパが家庭にいても、心がそっぽ向いていれば子どもはひねくれてしまう気がします。ちゃんと親子の会話があり、気持ちが子どもに向いている事を子どもが感じる事が出来れば、ひねくれる事もなさそう。子育てに向かない人もいますから。それに苦しんで働くことを選ぶ人もいるし、そうして距離を作ることで親子関係上手く行く家庭もありますよ」
「昔は大所帯で住んでいたのが、今は核家族化していますよね。昔は家族で協力できていたことが、今は核家族化でひとりの負担は大きいと思います。子育てに人の手を借りるということはいいことだと思います。家族以外の人に関わるということは子どもの最初の自立だと思います」
ママが専業主婦で、ひとりで家事育児をしていたのは実はごく短い時代のこと。サポートしあって家事育児をしていくのがもともとのスタイルなのではと感じますね。
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。