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【沼る VS 微妙】時代劇アイドルを堪能!ベールを脱いだNetflix韓国ドラマ「タングム」

Danmee

©Danmee

5月16日に新作ドラマ『呑金/タングム』(Netflix/2025/以下、タングム)が、Netflix(ネットフリックス)で一挙公開された。

配信スタートからまだ5日しか経っていないものの、同VODの視聴ランキング”今日のTV番組TOP10(日本)”では、第2位にランクインするほど好評。(2025年5月20日時点)

映画やドラマなどのレビューサービスfilmarksでは、現在星5個中3.7個を獲得しており、視聴者のなかには、全11話を早くも完走したという人までいる。しかしその一方で、そこまで悪い評価ではないものの微妙な反応を示している韓ドラファンも。

人の好みは千差万別、『呑金/タングム』はどのような作品なのだろうか。視聴を検討しているあなたのために、本作のあらすじに触れ、特徴の一部を紹介する。

(図)Danmee 「どの回も泣いたり笑ったり」日本ファンが選んだ1月~3月公開 No.1韓国ドラマはこれ!

ざっくりあらすじ

『タングム』は、朝鮮最大のミン商団の跡取り息子ホンランが、幼い時にある日突然行方不明となり、12年後に本人と名乗る記憶を失くした男が帰還して始まるミステリーロマンスだ。

帰ってきたホンランをイ・ジェウクが、弟であるのか疑いながらも、特別な感情を抱くようになって戸惑う異母姉弟の姉ジェイをチョ・ボアが演じている。

また、そこにホンランが不在の間、彼の空席を埋めるためにミン商団に養子として迎えられたジェイの義兄ムジンをチョン・ガラムが務め、切ない三角関係を繰り広げる。

時代劇アイドル イ・ジェウクの活躍

見どころはなんといっても、『還魂』シリーズ(tvN/2022)をヒットへと導いた実績を持つイ・ジェウクの活躍。本作でもキレの良いアクションをはじめ、トキメキたっぷりなロマンス演技で物語を最大限に盛り上げている。

ヒロインのピンチに颯爽と現れて、余裕たっぷりに救い出すワンシーンはイ・ジェウクファンでなくてもたまらないだろう。しかも美しい殺陣まで隙がない。

彼目当てで観たという人も多く、独特の色気に魅了されたという声も。“時代劇アイドル”といっても過言ではないほど、その演技力とルックスの両方で作品の人気を牽引中だ。

斬新さと定番で攻める物語

またそれと併せて大きな視聴ポイントとなっているのが、家族間に芽生えたタブー視される感情をメインに、複雑な生い立ちを経てアイデンティティーに混乱する3者の様子、そしてその2つが絡み合い生まれる思いとその結末だ。

ドロ沼劇を彷彿とさせる要素を含みながらも洗練された仕上がりとなっており、ロマンス時代劇としては斬新な設定。“雪鬼”なる怪物やサイコパスな絵師の登場、人身売買、死んだ子どもが生き返るなど、数多くのミステリー&サスペンス要素とともに視聴者の好奇心を刺激しながら、最後まで目の離せない展開を見せてくれる。

加えて、時代劇の定番設定もふんだんに盛り込み、権力争いや裏切り、陰謀も楽しむことができるのが魅力。特にミン商団の夫婦間における騙し合いは壮絶で、一商団内での話ではなく、宮廷内のし烈な闘争をみているかのような手に汗握るシーンの連続だ。

幼い頃の思い出の品やエピソードを絡めながら、なつかしさを表現した演出の数々も、韓ドラ時代劇によくある光景。珍しいテーマをメインに据えつつ、親しみのある要素をスパイスとして数多く使用して、観る者の関心を引く。

微妙な反応

しかしその一方で、異母姉弟が惹かれ合う設定は、人によっては共感しづらいという一面も。典型的なロマンスを期待している視聴者のニーズは、満たすのが難しいかもしれない果敢に攻めた作品だ。

それだけに三角関係の構図が、よく見慣れたそれとは一線を画しており、これまでの韓ドラとは登場人物の描かれ方もやや異なり、抵抗を感じやすいという側面も。

またfilmarksには、「脚本に難あり。繋ぎが良くない。詰め込みすぎか?」などという意見が上がっており、時代劇固有の魅力や先が気になる展開が非常に多いのは魅力である反面、ほぼ全てが足早に通り過ぎていく点に、少々もったいなさを感じた人も。

これまでのロマンス時代劇とは趣の異なる新たな作品であるという点を知ったうえでご覧になれば、戸惑うことなく視聴できるだろう。

現在好意的な反応が目立っているが、このまま維持できるだろうか。高く評価されれば、韓ドラ時代劇の新たな形を作り出した良作として、後世に語り継がれる可能性を秘めている。

(ライター/西谷瀬里)

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