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独りはイヤ、でも彼氏はいらない…そして「彼女」を探すようになった女性たちのココロの中

コクハク

(写真:iStock)

 近ごろ「彼氏はいらない」「結婚もしなくていい」という女性が増えてきました。

 生涯未婚率も上昇しているなか、新たな選択として「彼女がほしい」と考える女性たちが出てきています。

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なぜ「男性はいらない」と考えるのか

 女性たちが「男はいらない」と考える理由のひとつに「服従したくない」というものがあります。結婚や同棲を始めた途端、なぜか料理や掃除の担当が女性になっていたという悩みをよく聞きます。

 男性は何もしないか、女性が「これをやって」とお願いしたものしか手伝いません。結果、女性側が今までよりも家事労働量が増え、損をした気持ちになり、こんなことなら独りのままでいればよかったと後悔してしまうのです。

 また、ケンカした際に暴力的な言動をされて怖い思いをすることもあり、女性がまともに戦ったら勝てないから、仕方なく相手の言い分を受け入れることがあります。

 そうした屈辱を味わった女性たちは、「対等な関係を築けないのなら、もう男性とは付き合いたくない」と考えるようになってしまいます。

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「彼女なら欲しい」という理由

 男性なしで生きていくと決意をした女性たちですが、最近「彼女なら欲しい」という声をあちこちで聞くようになりました。ドラマや映画などで、女性同士の恋愛関係を描くものが取り上げられるようになってきたのも影響しているかもしれません。

 女性同士の関係は、生理痛などお互いに言葉に出さなくても分かり合えることが多く、家事も自然に分担できます。一緒に並んで料理をすることも楽しみなのだとか。男性と暮らすよりも圧倒的にストレスがかからないそうです。

 相手が忙しい時には、さりげなく家事を代わってくれたりというサポートができるのも女性同士ならでは。男性と暮らす場合、どんなに女性が忙しくても自分では料理を作らず空腹のまま女性の帰宅を待ち続ける人もいるそうなので、その負担感はかなりのものとなってしまうのです。

どこで彼女を見つけてる?

 とはいえ、みなさんどこで「彼女」を見つけているのでしょう。

 実はそうしたマッチングができるサイトがあり、そこで見つけたという人もいます。いいなと感じた相手にメッセージを送るものなので、男性とマッチングするものとそう違いはないそうです。

 また、趣味での活動がきっかけになったという人も少なくありません。オンラインゲームや同人サークル活動など、ディープな関わり合いをしていくうちに、恋愛感情が芽生えたというケースもよく聞きます。

今までの女性同士恋愛と何が違う?

(写真:iStock)

 最近の女性同士の恋愛は、今までのものと少し違う印象を受けます。お互いに「女性という性」を肯定しているのです。

 どちらかが男っぽい格好をするなど、男役を演じようとする傾向がなくなってきているのです。

 同じようにスカートを履き、髪を巻き、お揃いのアクセサリーや双子コーデを楽しむ、そんな付き合いかたをするのが新時代の女性カップルには増えてきている印象です。

 女であることをお互いに楽しみながらお付き合いができるので、友情のような恋愛のような関係を育てていけそうです。

浮気の心配も

 深い信頼関係を築けそうな女性同士のカップルですが、浮気の心配はやはりあるそうです。女性モテるタイプの場合、帰りが遅くなった時などは「他の女と浮気してるんじゃないか」と疑うこともあるのだとか。

 また、過去に男性と恋愛や結婚の経験がある女性の場合は、「やっぱり男のほうがいいと思っているんじゃないか」と相手にモヤモヤされることがあるようです。

 恋愛が多様化しているこの頃、孤独な老後を過ごしたくないと考える女性の選択肢のひとつとして、女性の恋人を作り、一緒に暮らすというものが出てきています。そこには気を使わず負担の少ない生活があるため、今後もこの決断をする女性は増えてくるのではないでしょうか。

(内藤みか/作家)

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