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おいしさの秘密は青函トンネルの水!龍飛崎マツカワガレイ

まるごと青森

おいしさの秘密は青函トンネルの水!龍飛崎マツカワガレイ

ふつうの人は知らない「幻の魚」

マツカワガレイという魚の名前をご存知でしょうか?

一般的にはほとんど知られていませんが、料理人界隈ではレア食材として知られており、2024年9月にはあの資生堂パーラーでもメニューに採用されたほど。

ホシガレイと並ぶカレイ類の高級魚で、「西のホシガレイ、東のマツカワ」と言われ、「幻の魚」とも称されます。

噂によれば、マツカワガレイは透明感のある肉厚の白身で、甘みのある脂がほどよくのり、歯触りがシコシコとして、刺身にすると絶品。。。

なんておいしそうなんでしょうか!

そんなマツカワガレイの完全陸上養殖に青森県外ヶ浜町が成功し、リーズナブルにいただけると聞きつけ、2024年秋、レストハウス龍飛にお邪魔しました!

レストハウス龍飛 店舗入口 レストハウス龍飛でいただく、マツカワガレイ漬け丼

入店してまず目を見張ったのが、オーシャンビューの素晴らしい眺め!

日本海のパノラマが広がり、非日常感がすごいです。

潮騒を聴きながら料理を待ちます。

まるで空に浮かんでいるかのよう

そして、ついにマツカワ漬け丼が降臨です。

ぷりっぷりの歯ごたえに、上品さを感じる脂。味つけがちょうど良く、上にかけられているすりごまの風味も素晴らしい。卵を崩すと、またとろけるようなおいしさ。

これを税込1,500円でいただいて良いんでしょうか?!

小鉢とお味噌汁もついてきますよ♪ 社長は弱冠41歳

高級食材なのに低価格。経営的に大丈夫なのか心配になり、レストハウス龍飛を経営する株式会社LaLaKiの伊藤明菜(いとう あきな)氏(41)にお聞きしました。

「利益はほとんど取っていないんです。ただ、地元の外ヶ浜・龍飛を盛り上げたい。地理的には本州の端っこだけど、そんな場所でもここまでやれるんだということを見せつけたいという気持ちでやってます。生まれつきの負けず嫌いです!」

中央が伊藤社長 お若いだけにエネルギッシュです

「2024年には龍飛崎マツカワガレイの養殖業についても事業承継しました。良かったら特別に、養殖場を見に行きませんか?」

もちろん行きます!というわけで車で3分ほどの場所へ移動しました。

養殖成功の鍵は青函トンネル?!

平成元年に、当時龍飛ヒラメ養殖組合の伊藤文雄氏らにより手作りで築かれた養殖場

青函トンネルと言えば本州と北海道をつなぐ、最深部240mのトンネルです。

なんとその岩盤周辺から染み出す湧水を、こちらの養殖場までひいて活用しているのです!

養殖場内部の様子。海洋深層水をかけ流し

深い海から汲み上げるこの湧水の水温は、8月でも22度ほどまでしか上がらず、また冬でも13度ほどまでしか下がりません。水温が安定していることで、昨今の高水温の影響も免れ、健康的にマツカワガレイを生育できているのだそうです。

着眼点が素晴らしいですよね!

鱗が固くザラザラとして松の木の皮のようだからマツカワと名付けられたそうです

それぞれの水槽の中では、たくさんのマツカワガレイ達がぐるぐると元気に泳ぎ回ります。

中には、ジャンプして70cmほどもある塀を飛び越える個体までいるそうです。

伊藤社長は次のように語ります。

「養殖業・飲食業に加え、マツカワガレイのチャンジャなどの加工品まで手掛けているので毎日大忙しですが、マツカワガレイ達の元気さに負けないように、これからもがんばっていきます!」

展示会で加工品をPRする伊藤社長

11月から2月にかけて最も脂がのり、旨みも増し、歯ごたえも良くなるというマツカワガレイ。時期的にオススメのこの時期こそ、ぜひ召し上がってほしいです!

。。。。と、散々おすすめしておきながら残念なお知らせですが、レストハウス龍飛は11月から4月までは冬期休業し、この期間は三厩地区の別の場所でお弁当販売のみの業態となります。

というわけで、冬期も龍飛崎マツカワガレイを食べられるお店は以下でございます。

あわせて、訪問してみてくださいね!

【ホテル龍飛】

住所:外ヶ浜町三厩龍浜54

電話番号:0174-38-2011

電話受付時間 :9時〜17時

【食堂たっぴ】

住所:外ヶ浜町三厩龍浜54-73

電話番号:0175-23-0124

営業時間:9時〜15時(不定休)

by  フォレスタ

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