バイク乗りが「マジで!?」と驚いた東京モーターサイクルショー2025の展示はコレだ!!
2025年3月28~30日に、東京ビッグサイトにて日本最大のバイクの祭典『東京モーターサイクルショー』が開催された。
取材と称してウキウキで見に行った一人のライダーとしては、新型車両や最新の装備・ギアを見ることができて大満足。その内容を皆さんにもお伝えしたいのだが……ぶっちゃけ、メジャーな情報はすでに大手&バイク専門のメディアから散々報じられている。
ってなワケで、ロケットニュースではちょっとニッチだけど「おぉっ!」と心を惹かれたおもしろ展示物をピックアップしてレポートさせてもらおう!
・会場を盛り上げる『さとみ』君
今回の東京モーターサイクルショーでは、今までになかった珍しい公式アンバサダーが選ばれた。それが、2.5次元アイドルグループ『すとぷり(Strawberry Prince)』で活動する『さとみ』君だ。
筆者にとっては はじめましてとなるさとみ君、実は現在二輪免許取得を目標に掲げているのだそう。
普段はゲーム実況や歌ってみた動画を投稿しながらアイドルとして活動しているらしく、最初はぶっちゃけ「なぜアンバサダーに? 全然モーターサイクルショーのテンションと合わなくない??」と思ってしまったのが正直なところ。
ところが いざ当日を迎えてみると、浅すぎる自分の考えに気付かされた。
会場内には、さとみ君のデジタルスタンプラリーやフォトスポットが設置されていた。
大勢の女性ファンがそれらを巡っていたのだが、彼女らの雰囲気が普段モーターサイクルショーに訪れる人々とは大きく異なるのだ。
具体的にはすごく女の子っぽくフワフワした可愛らしい雰囲気。これまでの人生で一切バイクに接したことがなさそうで、普通なら絶対モーターサイクルショーに来ないハズ。
そんな彼女らが楽しそうに展示を見たり、時にはバイクに跨ってはしゃいでいたりするのだから驚くしかなかった。
実際のところ、彼女らのうち何割がバイクに興味を持つのかはわからない。
しかし、これまでのバイクファンとはまったく異なる属性の人たちを大勢動員したのだから、さとみ君のアプローチ力には驚かされるばかり。今後のバイク業界を盛り上げる一因となる可能性もあり、一人の業界人としては全力で大感謝である。
ちなみにデジタルスタンプラリーをすべて回ると、さとみ君のオリジナルバッグをゲットできたのだそう。
係員の方によると「具体的な配布数は言えないのですが、たくさんの方がもらいに来てくださってご好評いただいています」とのこと。恐るべし、さとみ君……!
・『SHOEI』初音ミク&ガンダムヘルメット
会場に入ってすぐの場所で「そんなのアリ!?」と度肝を抜かれたのは、ヘルメットメーカー『SHOEI(ショーエイ)』の製品『Z-8』をベースとしたコラボヘルメット。
驚くべきは、豪華すぎるコラボ相手だ。まずはこちら!
水色のロングツインテールにグレーのコスチューム。そう……初音ミクだ!!
初音ミクとバイク。縁がなさそうで、あるといえばある。なぜなら初音ミクの音声合成技術『VOCALOID』はヤマハが開発している。そして日本でバイクを製造している4大メーカーのうちひとつはヤマハ発動機。
……いや、やっぱり全然関係ないかな。とにかく、そんな感じの微妙な距離感の両者が今回コラボしたってワケなのだ。
しかもこのヘルメット、モーターサイクルショーのために準備されたワケではなく、ちゃんと買えるのがすごいところ。受注期間限定モデルとして発売され、発売開始は2025年8月から、9月末で注文受付が終了するということだ。
続いてのビッグコラボはこちら!
わかる人にはわかるかもしれない。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN(ジ・オリジン)』とのコラボである。もちろん初音ミクと同様、こちらのコラボヘルメットも受注期間限定で実際に購入できるモデルだ。
筆者自身ガンダムにはまったく明るくないため詳細は説明できないのだが、第1弾が『RX-78-02 ガンダム』『MS-06C-6 ザクII』『MS-06S-6 シャア専用ザクII』、第2弾が『MS-05 ザクI』『MS-06R-1A 高機動型ザクII(黒い三連星仕様)』『MS-04 ブグ(ランバ・ラル仕様)』。
発売時期は第1弾が7月発売予定、第2弾が9月発売予定となっており、どちらも11月末に受付終了ということ。
間近で見た感想としては、さすがヘルメット最大手のショーエイ製品。イラストやプリントのクオリティが高く、ツヤッと輝くヘルメットはプレミアム感が満載だった。
初音ミクとガンダム、どちらのヘルメットも価格は税込8万8800円と安くはないが、今回を逃せばもう手に入らない可能性が高い。ファンなら買うしかないっ!?
・『RKチェーン』チェーンでできた甲冑!?
思わずギョッとして立ち止まったのは、RKチェーンのブース。入り口中央に鎮座するのは、堂々と厳かなオーラをまとっている……
か、甲冑(かっちゅう)!!!!
なんでモーターサイクルショーに甲冑があるんだ!? って思ったら、よく見るとコレ、ほぼ全部チェーンでできているじゃないか!
兜には角のように立派な鍬形(くわがた)が付いていて、黒い布で覆われた顔には赤い眼が鋭く光る。
胴を覆う板札(いたざね)も、本来は革や金属でできているらしいがRK甲冑ではもちろんチェーン。
聞けばこれらのチェーンはすべて実際の製品なのだそうで、中でも一番大きなこちらのチェーンは工場や車の立体駐車場などで使用しているものなんだとか。
表側だけでなく裏側までよく作り込まれていて、まじまじと観察してしまった次第だ。
・尖った和風ブース『THUNDER MOTORCYCLES』
モーターサイクルショーに限らず 展示会のブースにおいては、製品と共にその詳細やこだわり、使い方などの説明書きを設置するのがセオリーだ。
しかし、会場内で唯一『THUNDER MOTORCYCLES』だけは違った。
神社やお祭りを思わせる真っ赤なブースの中央に、1台のバイクだけが展示されていた。そばには着物を身にまとった美しい女性がいて、バイクの周りを優雅に歩きながら傘を手にポーズを取ったり バイクに腰かけたりしている。
これがどれだけ異様なことかっていうと、通りすがりの人がほぼ全員立ち止まる・あるいは二度見をして、そのうち半分以上がスマホを取り出して写真を撮っていたレベル。
一体なんの会社だろうと思って眺めていると、男性スタッフが近づいてパンフレットを手渡してくれた。聞くと、THUNDER MOTORCYCLESはバイクメーカーであり、展示されていたのは『Softail Thunder250 detail』という車両なのだそう。
もはやブース展示っていうよりアート作品を見せてもらったような気持ちになり、今回のモーターサイクルショーの中では一番心に残っている。
・宙に浮くヘルメット『A-FORCE RS チョップドカーボン』
最後はヘルメットメーカー『WINS(ウインズ)』で見つけた世にも奇妙な “宙に浮かぶヘルメット”だ。
説明するよりも見てもらった方が早い。こちらのヘルメット、展示ボックスの中でグルグルと回っているのだが……
よく見ると上からも下からも何にも支えられず、宙に浮かんでいるのだ!
手品かと思っていろんな方向から観察してみたが、やはり何にも触れず宙に浮いている。
スタッフの方に話を聞くと、このヘルメットはドライカーボンでできている超軽量の新製品『A-FORCE RS チョップドカーボン』。中に磁石を仕込んで展示しているそうなのだが、これ以上重くなると重量オーバーで浮かせなくなってしまうのだとか。
「どんだけ軽いのよ?」と思ったら、なんとたったの1350gしかないって……マジかよ~っ!!
一般的にプロがレースで使用するヘルメットの重量が1500g~1800gと聞くと、この軽さがいかに驚異的であるかわかるだろう。
もちろん安全性も問題なく、MFJ(一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会)の公認取得予定で、近いうちにレースシーンでも使用可能となる高強度・軽量化を実現した本格モデルだ。
ヘルメットは頭にかぶって首だけで支えるアイテムなのだから、軽ければ軽いほど有難い。これまでカーボン製のヘルメットは使ったことがなかったけど、あまりの軽さに興味が出てきちゃったよ……!
──ってなワケで、以上が東京モーターサイクルショーで心を惹かれた珍しい展示でした。
やっぱり現地でモノを手に取って見るのが一番面白いし、新しい製品との出会いがたくさんあってバイクへの興味がますます深まったよ。
近々 会場で出会ったコンパニオン写真集も執筆する予定なので、どうぞお楽しみに!!
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.