河川組合高津地区 多摩川の平穏、祈って 二子神社で「水神講」
多摩川での遊漁に関する管理を行うとともに、稚魚の放流による増殖や保全活動などを手掛ける「川崎河川漁業協同組合高津地区」(竹仲密昭地区長)が2月11日に「水神講」を二子神社境内で行った。
この神事は、地域の憩いの場として鮎釣りや川遊び、バーベキューなどで賑わいをみせる多摩川の安全を守る活動も行っている同組合が、河川の安全を水の神様に祈願する伝統行事で、毎年この日(2月11日)に行っている。当日は同地区の組合員が参加する中、神職が祝詞奏上し、竹仲組合長らが玉串を奉納。「今年も一年、多摩川の平穏無事を」と祈った。祈祷後の地区総会では、河川利用に関する意見交換などを行い、懇親会では組合員同士親交を深めた。
竹仲地区長は「多摩川では近年、カワウ被害の影響などから(アユの稚魚等の)放流量に対する漁獲量が減っている」と話し「釣り人などが川にいることがカワウ被害減少の唯一の対策。ぜひ沢山の人に多摩川に来てもらいたいですね」と呼び掛けていた。