犬の気持ちは『歩き方』から読み取れる?歩き方ごとの5つの心理や身体的な異常のサインを解説
犬の歩き方ごとの心理
愛犬の歩き方には何か特徴があるでしょうか。理由はよく分からないけれど、ちょっと変わった歩き方をするんだよな…と感じている飼い主もいらっしゃるかもしれません。
犬の気持ちは、歩き方にもよく表れます。次にお散歩するときは、愛犬の歩き方にもぜひ注目してみてくださいね。
1.楽しい!
犬が「飼い主の顔をチラチラと見ながら歩く」のは、楽しいからです。ただ楽しいだけではなく、飼い主に対して「楽しいね!」と言っているのです。
犬の視力は0.3程度であるとされています。お散歩中の飼い主の表情は、あまりはっきりとは見えていないかもしれません。
愛犬が飼い主の顔をチラチラと見ながら歩くときは、「楽しいね」「ご機嫌だね」「嬉しそうだね」など、声をかけてあげてください。
飼い主もお散歩を楽しんでいるんだ、ということが愛犬にも伝わるような声掛けをしてあげることがポイントです。
2.興奮気味
犬が「飼い主をグイグイと引っ張るように歩く」のは、興奮気味であるからです。
お散歩に出たばかりのとき、嬉しさのあまり興奮し、グイグイ引っ張ってしまう犬が多いのではないでしょうか。
飼い主までリードを強く引いてしまと、犬が喉や気管を痛めてしまう恐れがあります。興奮気味にグイグイ引っ張るときは、一度、立ち止まりましょう。
愛犬が引っ張ったら飼い主は立ち止まる。これを繰り返すうち、少しずつ引っ張り癖は改善されるかと思います。
3.警戒している
犬が「一点を見つめながらのそりのそりと歩く」のは、警戒しているからです。
犬が見つめる先に何かあるのでしょう。犬や猫であることもありますし、ひらひらと揺れ動くポリ袋であることもあります。
急にダダダッと走り出すことがありますので、飼い主が転倒してしまったり、リードを手放してしまったりすることがないよう注意しましょう。
4.本当はお散歩したくない
犬が「しっぽを下げて飼い主の後をついて歩く」のは、本当はお散歩したくないからです。
お散歩の時間だからと、無理やり外に出たのではないでしょうか。途中まで抱っこされていたけど、少しは歩きなさいと、地面に下ろされた直後なのではないでしょうか。
犬にもお散歩をしたくない気分であるときがあります。暑さや寒さから外に出たくないときがあります。あまり体調が優れず、歩くのがつらいときもあります。
抱っこでお散歩する、ペットカートに乗ってお散歩する、お散歩は無しにするなど対応してはいかがでしょうか。
5.抱っこしてほしい
犬が「お散歩しながら何度も立ち止まる」のは、抱っこしてほしいというサインです。
なぜ抱っこしてほしいのか、その理由を知ることが大切です。歩き疲れたから抱っこされたいときもありますし、飼い主に甘えたくて抱っこされたいときもあります。
注意したいのは、体調不良やケガです。お散歩の途中で体調が悪くなり、抱っこしてほしくて何度も立ち止まることがあります。熱中症の疑いはありませんか?
体に痛みがあり、抱っこしてほしくて何度も立ち止まることがあります。お散歩中に手足を痛めてしまうこともありますし、日頃から慢性的な関節炎がある可能性もあります。
愛犬の様子をおかしく思うことがあれば、動物病院で検査を受けてみるとよいと思います。
まとめ
犬の歩き方ごとの心理を5つ解説しました。
✔楽しい!
✔興奮気味
✔警戒している
✔本当はお散歩したくない
✔抱っこしてほしい
歩き方に異常を感じるときは、意外な病気や怪我が隠されていることがあります。脱臼や骨折など、お留守番中の怪我であると、飼い主が気づきにくいのです。
お散歩中の犬の歩き方に異常が表れることがあります。いつもと歩き方が違う、こんな歩き方をしているのは初めてみた、というときはなるべく早く動物病院で診てもらいましょう。
飼い主が触診してみて、痛がる部分はないか、腫れている部分はないかなど、確認してみることも大切だと思います。
(獣医師監修:寺脇寛子)