冬は肩がこりやすいってホント?肩こりの『よくある誤解』を専門家が徹底解説
HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。
暮らしの中に溢れる「さまざまな情報」や、「ウソか?ホントか?わからない知識」をその道の専門家が解説
「暮らしの神話 ウソ?ホント?」のコーナーです。
今回は、 寒い季節、多くの人を悩ます「肩こり」がテーマです。
北海道医療大学病院の理学療法士・片岡義明先生に、肩こりに関する様々な通説の真偽と効果的な対策方法を解説していただきました。
【1】夏よりも冬のほうが 肩がこりやすい?
「夏よりも冬のほうが 肩がこりやすい…」
この”神話”、ウソ?ホント?
街の声は…?
50代夫婦:「ホント!寒くて体が縮こまるから」
答えはズバリ…!「ホント」
片岡さん:「ホントです!冬は外の気温が低くなるため、血管が収縮して血流が悪くなります。」
片岡さん:「冬になると筋肉も硬くなりやすいので、肩こりが起きたりします。」
冬ならではの対策方法は?
片岡さん:「筋肉をしっかり温めることが大事。例えば肩にカイロを貼ったり、温めるということが大事になってきます。」
【2】なで肩の人は肩がこりやすい?
「なで肩の人は肩がこりやすい…」
この”神話”、ウソ?ホント?
60代男性:「理由にならないと思いますね。ウソだと思います。」
30代女性:「ホント。肩が下がってるから姿勢が悪くなりやすい。」
答えはズバリ…!「ウソ」
片岡さん:「肩こりがある人と肩こりがない人を比べた研究があります。その中でなで肩であるということはあまり肩こりに関係がなかった。」
生まれつきの骨格は関係なく、普段の生活で無理な姿勢をすると、肩こりになるというのです。
片岡先生:「家事の中で、肩が下がった状態で家事をしてしまったり、肩を上げた状態で力を入れてしまう普通の姿勢よりも、下がったり上がったりすることが(肩こりに)影響があると言われています。」
【3】風邪をひくと肩こりが悪化する?
「風邪をひくと肩こりが悪化する…」
この”神話”、ウソ?ホント?
30代女性:「ウソ…?そんなに変わらない気がします。」
専門家の答えはズバリ…!「ホント」
片岡先生:「ホントです!風邪をひくと、体の中にウイルスが入ってきて体が防ごうとする。」
「それが原因で体に炎症が起こり、筋肉が炎症を起こして硬くなって、肩こりが発生して悪化することがあります。」
辛い風邪でもできる肩こりの解消方法は…?
片岡さん:「まずは風邪を治すことが大事です。その他ゆっくり深呼吸をしたり、できる範囲で風邪をひいていても体を少し動かすということが大事。」
状態を起こして軽いストレッチをすることで肩こりが軽減されるそうです。
【4】肩こりを解消するにはどちらが効果的? A:ストレッチ B:筋トレ
肩こりを解消するにはどちらが効果的?
A:ストレッチ B:筋トレ
30代女性:「ストレッチ!肩こりがひどいのでインスタとかを見てストレッチ方法を見ながらやったりしている。」
気になる答えは…「Bの筋トレ」
片岡さん:「Bの筋トレです。肩こりは血流が悪くなった状態になっていますので…」
血流を促進させることが肩こりの解消につながります。
そこで大事になってくるのが…「筋肉」です!
片岡さん:「しっかりと筋肉を動かして筋肉をポンプのように作用させることで肩こりを解消することが一番効果的と考えています。」
“筋肉のポンプ効果”とは、筋肉が収縮することで血流がよくなることを言います。
つまり、筋肉そのものを増やすことが肩こりの解消につながるというのです。
###肩こり解消にオススメの運動
①丸めたバスタオルを両手に持って、頭の上にあげる
②もう一段階、ぐぐっと頭の上に両手をあげて肩甲骨を伸ばす
③そのまま背中側に両手を下げる
ここでポイント!
肩甲骨が下がることを意識しましょう。
④そこから顔を動かさず、上半身を左右にひねります。
⑤もう一度両手を上げて、最初の位置に戻します。
【5】肩こりにはどちらが効果的? A:肩たたき B:肩もみ
肩こりにはどちらが効果的?
A:肩たたき B:肩もみ
正解は…「B:肩もみ」
肩こりは筋肉が緊張している状態で、緊張した筋肉を強く叩くことで筋肉や筋膜が損傷してしまう場合も。
炎症を起こしてしまったり、筋肉が固くなってしまうそうです。
実は「肩たたき券」のようなものはよくないそうです。
正しい知識で効果的に肩こりを解消しましょう!
※掲載の内容は番組放送時(2024年11月14日)の情報に基づきます。