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何故ペヤングは「沖縄そば」と「台湾まぜそば」を組み合わせたのか? 意味不明すぎたけど...混ぜて食べたらヒラメキが

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まるか食品「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフ 沖縄そば風&台湾まぜそば風」

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界


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第百四十六回 まるか食品「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフ 沖縄そば風&台湾まぜそば風」

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第百四十六回目となる今回は、まるか食品の「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフ 沖縄そば風&台湾まぜそば風」を紹介します。

「ペヤング」の名物商品のひとつである、麺ブロック2個と2つの味のソースが入った「超大盛 ハーフ&ハーフ」。

今回は「沖縄そば風」×「台湾まぜそば風」という、かなり異色の組み合わせです。

なぜ「沖縄そば」と「台湾まぜそば」の組み合わせ?

同じパッケージ内に沖縄の海の風景と「シーサー」、台湾の街並と「ドラゴン」が一緒に描かれている今回の商品。

地理的に見ると沖縄と台湾はすごく近いですが、「台湾まぜそば」は台湾ではなく名古屋の名物。沖縄と名古屋となるとなぜ両者を組み合わせるのか意味がわからなくなります。

なぜ沖縄と名古屋を抱き合わせているのでしょうか?

「超大盛 ハーフ&ハーフ」ではこれまで、基本的にはノーマル味と辛い味を組み合わせたり、ガーリックとカレーでガーリックカレー味にしたりと、意外性が強いペヤングの中にあっては比較的穏健派なシリーズでした。まあ「獄激辛」と「獄激辛」のソースを組み合わせるなど、明らかに食べる人を沈めにきた事例もありましたが......。

なので、今回の意味不明な沖縄と名古屋(台湾)の組み合わせは、なにか裏があるのではないかと勘ぐってしまいます。

食べて見ればわかるのか、答えは見つからずに終わるのか、はたまた、最初から特に意味などないのか......。

とりあえず、開封します。

「沖縄そば風&台湾まぜそば風」の内容物を確認

「超大盛 ハーフ&ハーフ」なので、2種類のソースといつものペヤングの麺が2個入っています。

もはや見慣れたの光景ですが、「超大盛ハーフ&ハーフ」を初めて見た時はインパクトが大きくて驚きました。

麺の上に「かやく」を開けた状態。ソースは2種類ですが、かやくは1袋しか入っていません。

いつものペヤングと同じくチューブから捻り出したような挽肉とキャベツが入っています。

湯戻し前ですがキャベツの量はかなり多そう。

「ペヤング 超大盛 沖縄そば風&台湾まぜそば風」完成

左側の麺に「沖縄そば風」、右側の麺に「台湾まぜそば風」を配置。

単にソースの色が違うだけで、正直いって両者とも沖縄そばにも台湾まぜそばにも見えません。

まったく本格感がないのが物足りなくも思えますが、このチープさがペヤングの魅力でもありますよね。

そして中央に具の挽肉とキャベツを配置。

この組み合わせはあまりに通常営業のペヤングですが、一応挽肉は多少の台湾まぜそば要素と言えるかもしれません。

沖縄そばにキャベツはかなり異色だと思ったのですが、調べてみるとキャベツを入れた沖縄そばも結構あるようです。

「沖縄そば風」食べてみた!

まずは「沖縄そば風」のソースを混ぜた部分から食べていきます。

沖縄そばの味を再現したカップ麺は各社から度々登場しますが、カップうどんの亜種的なものが多いです。まさかカップ焼そばで「沖縄そば風」として登場するとは、沖縄の人も思わなかったのではないでしょうか。

かつおの風味を効かせた塩味のソースは、確かに沖縄そばらしくもあり、そうでもないような感じもします。

ただ、正直かつおだしと塩の味しかしない印象で、奥深い味とは感じませんでした。

そもそも、筆者は一般的な沖縄そばのカップ麺を食べても、沖縄そばというより和風の味だと感じてしまいます。

というのも、スープの味よりも、かんすいが使われていないちょっとぼそぼそした麺の食感で沖縄そばと認識しているから。ペヤングの麺だとその麺の特徴がなく、和風味のペヤングとしか思えませんでした。

麺がいつもの焼そばなので、言い切ることなく「沖縄そば『風』」であることに納得です。

「台湾まぜそば風」食べてみた!

続いて「台湾まぜそば風」のソースを混ぜた麺。

色は結構赤いですが、肉味噌とか、卵黄、魚粉、ニラなどなど、台湾まぜそばらしいほとんどの要素をカットしてしまっているため、具で挽肉が入っているとはいえ、まったく台湾まぜそばには見えません。

真っ赤なパッケージの「ペヤング激辛やきそば」と同じに見えるくらい。

ソースは味噌味をベースに豆板醤で辛味を加えた台湾まぜそば風。

「沖縄そば風」のソースに負けず劣らずの一本調子で、豆板醤の辛味のみが前面に出てきます。

台湾まぜそばとしてはニンニクが弱く、魚粉による味の奥深さもありません。

辛さは一般的な台湾まぜそばカップ麺よりだいぶ強めで、「ペヤング激辛やきそば」ほどではないものの、中辛~辛口くらいはありそう。

辛いですが、それ以外に台湾まぜそばらしさはあまり感じない味なので、これも言い切らずに「台湾まぜそば『風』」で納得。

「沖縄そば風」と「台湾まぜそば風」を混ぜると?

最後に、「沖縄そば風」と「台湾まぜそば風」を混ぜて食べてみました。

な、なんと! 混ぜる前よりも台湾まぜそばらしい味になります。

「台湾まぜそば風」のソースだけだと一本調子に辛いだけでしたが、「沖縄そば風」の魚介の味が加わることで、魚粉の入った「台湾まぜそば」に近い味になり、沖縄そばと台湾まぜそばの味を混ぜたというより、台湾まぜそばらしさを強化した形になったのです。

今回、「沖縄そば風」と「台湾まぜそば風」の〝抱き合わせ〟という形を取っていますが、台湾まぜそばの要素である魚介と辛味を〝分離〟して2つのソースを作った、という方がしっくりきます。混ぜて食べたときの味が、この商品の「完成形」なのかもしれません。

もちろん筆者の想像と妄想のハーフ&ハーフでしかありませんが、そう考えると意味不明だった沖縄そばと台湾まぜそばの組み合わせも多少納得できるのではないでしょうか。

ペヤングらしい面白い商品

「沖縄そば風」と「台湾まぜそば風」のソースを組み合わせた異色のペヤングでしたが、「台湾まぜそば風」のソースを単体で味わうより、両者を混ぜ合わせた方がより台湾まぜそばらしくなることが面白かったです。

「沖縄そば」としても「台湾まぜそば」としても作り込みは正直ゆるゆるですが、ペヤングらしさの詰まった面白い商品でした。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 X(@ossern)

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