垂水漁港のライトルアー釣りで想定外のタコ登場【兵庫】マイクロメタルジグにヒット
この夏はじめての垂水漁港への釣行である。大阪市内から電車で行くとまあまあ時間がかかってしまうのだが、ほとんど地元へ帰郷しながらの釣りなので、気分は高鳴る。途中の須磨駅では、海水浴場の光景も見ることができた。この日は日中からエントリー。小物なら何でも釣ってやるという意気込みで来た。
夏の垂水漁港へ
この日は満月周りの中潮。昨日が若潮で、まあちょっとそんなにいい潮ではないかな、という印象だったが、なんとなく昨日の釣り(泉大津でのライトブリームゲーム)が報われないものだったので、連日の釣行に出かけた。
気分を変えるには、真っ青な海が見られる垂水漁港が一番だ。持ってきたのは、アジングロッド1本と、肩掛け鞄だけ。何がきてもオールリリースでいく。
それにしても暑い日を選んでしまったもので、垂水駅から漁港まで5分程度の距離を歩くだけでもなかなか辛いものがあった。この日一日の全行程で2Lの水分補給をしたが、家に帰ると500gマイナスの体重になっていたので、なんと2.5Lも発汗したことになる。皆様も水分補給だけは怠らないようにしてほしい。
マイクロメタルにタコ
デイゲームはマイクロメタルから始めることにしている。個人的なジンクスみたいなものだ。中でも私が自分で発明したと自称している、「メタルジグヘッド」を最初に使う。メタルジグを1本バリにしてそこへトレーラーワームをセットする。これでなかなか多くの魚を釣った。切り札的アイテムなのだ。
このメタルジグヘッドに、さらに新しい魚種がいきなりついてしまった。「あれ?根がかったかな?」と思ったら、そいつが突然動き出した。「あ、魚だ」と思ったら、上がってきたのはなんとタコである。
以前私はパワーイソメでも日中にタコを釣ったことがあるが、まさかメタルジグにもくるとは。元来タコは底でひらひら動くものが好きだと聞いたことはある。これも偶然とは言えまい。しかし、確か垂水漁港ではタコは密漁規定に入るもの。写真撮影だけさせてもらって、すぐにリリースしてやった。
タケノコメバル&カサゴ追加
いきなりタコ!なんだか幸先がいいのか悪いのかわからないが、とりあえず釣っていく。釣り始めて10分ばかりで、もはや滝汗状態である。まあ常日頃そんなに汗をかくこともしていないので、こんなのも身体にとってはいいことかもしれない。マイクロメタルで底をしゃんしゃんと動かしていると、バクッと食ってきたのは小さなタケノコメバルだった。
私もいろいろ小さい魚を釣ってきているが、タケノコの新子でここまで小さいのは初めて見たかもしれない。それでもこうして3gのマイクロメタルにけなげにもアタックしてくるのだから、かわいいものだ。目を細めて眺めた。
豆アジは不在
夕マヅメが近づいてきて、ジグ単の釣りに切り替える。夜は一応豆アジングの計画を立てていたので、ここまでまだ釣れていないカサゴを拾っておきたかった。2.5gのジグヘッドでボトムをただ巻き。
しかしこの日はなかなかの低活性で、カサゴ一つを釣るのに一時間近くかかってしまった。まあまあ良い引きを見せてくれたものだが、沿岸の隣人カサゴくんが1尾とは、ちょっとやはり物足りないものがある。
日没後はアジングを開始。あちこちを練り歩いたが、なかなかアタリが出ない。やはり7月はまだ早すぎただろうか?昨年豆アジを初めて釣ったのは9月とか10月だから、シーズン的にはまだまだなのだ…と思っていたら、1尾かかった。これにはオッと思わず声が出たが、正体はただの小さなクサフグ。
おまけに希少色の水色のワームをかみ切られてしまい、次はジグヘッドの軸まで折られてしまって、私の忍耐もここまでしか持たなかった。午後16時から5時間の釣りで、たったの4尾。マイクロメタルにタコが乗った奇異には笑ったが、総合的には、さすがの高水温に苦しめられる結果に終わった。
<井上海生/TSURINEWSライター>