iモード全盛期の象徴「ドコモ絵文字」消える 6月以降の新機種から非対応に
NTTドコモが提供する「ドコモ絵文字」が、2025年6月下旬以降に発売されるスマートフォンなどの機種から順次利用できなくなることが、5月21日に公式ホームページで発表されました。
今後は、Googleやサムスン電子が提供する絵文字の利用が推奨されています。
「ドコモ絵文字」は、1999年にNTTドコモのiモードサービスとともに登場しました。人の表情や感情、天気、食べ物などを12×12ピクセルの文字データとして表現し、コミュニケーションをより円滑にする役割を担いました。
2016年にはニューヨーク現代美術館(MoMA)に初代の176種類の絵文字が収蔵されるなど、世界的にも高く評価されたことでも知られています。
そんなドコモ絵文字終了の理由については「利用状況を鑑みて」とされています。iPhoneやAndroidの標準絵文字よりも視認しにくく、またメッセージアプリ独自の「スタンプ」などの機能が台頭してきたことから、使用頻度が減っていたのかもしれません。
NTTドコモは、提供終了に際し「長らくのご愛顧をありがとうございました」とコメントしています。なお、提供終了時期および継続利用の可否は、機種によって異なります。
Samsung Galaxy以外のドコモAndroid製品およびドコモケータイでは、2025年6月下旬以降に発売される機種からドコモ絵文字が利用できなくなります。ただし、これ以前に発売された機種は、継続してドコモ絵文字を利用できます。
Samsung Galaxy製品では7月以降に発売する機種から、ドコモ絵文字が利用不可に。加えて、7月以前に発売した一部機種において、10月以降に行われるソフトウエアアップデートにより、ドコモ絵文字が利用できなくなります。
ソフトウエアアップデートによりドコモ絵文字が利用できなくなる製品や時期については、NTTドコモのホームページで別途案内される予定です。
<参考・引用>
NTTドコモ公式HP「ドコモ絵文字の提供終了について」
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025052108.html