プロ野球2024年契約更改で大幅アップ、ダウンとなった選手は? 1億円以上年俸が増減した選手たち
昇給額トップは日本ハム・山﨑福也
2月1日にキャンプインを迎えた2025年のプロ野球。年俸が上がってさらなる飛躍へ意気込む若手、大幅ダウンにより背水の覚悟で臨んでいるベテランなど、それぞれの思いを胸に日々の練習に励んでいる。
2025年の年俸ランキングで12球団の日本人選手トップとなったのは、ヤクルト・村上宗隆で金額は6億円。トップ10はいずれも4億円以上の高年俸で、3億円以上を稼ぐ選手も23人にのぼった。
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年俸1億円が一流プレーヤーの証しと言われたのも今や昔。10億円以上の大型複数年契約を結ぶ選手が毎年のように出てくるようになった近年の契約更改では、次年度の年俸が1億円以上増減することも珍しくなくなった。
2024年オフの契約更改でアップ額が1億円以上だった選手は以下の通り(【】内の金額は2025年の推定年俸)。
1億9000万円△、山﨑福也(日本ハム)【2億5000万円】
1億8000万円△、西川龍馬(オリックス)【3億円】
1億5000万円△、山川穂高(ソフトバンク)【4億5000万円】
1億2000万円△、岡本和真(巨人)【5億4000万円】
1億2000万円△、戸郷翔征(巨人)【3億円】
1億1000万円△、吉川尚輝(巨人)【2億円】
1億1000万円△、伊藤大海(日本ハム)【2億2000万円】
1億500万円△、東克樹(DeNA)【2億1000万円】
1億円△、今井達也(西武)【1億8000万円】
最も昇給額が大きかったのは、日本ハム・山﨑福也で1億9000万円。2023年オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使してオリックスから入団し、4年総額10億円の契約を結んだ。FA移籍1年目は前年の年俸を超えてはいけない取り決めがあり、それが昨季年俸6000万円からの大幅アップにつながった。
次点のオリックス・西川龍馬、3番目のソフトバンク・山川穂高も山﨑と同じくFA移籍組。1億8000万円増の西川は4年総額12億円以上、1億5000万円増の山川は4年総額12億超の大型契約を2023年オフに結んでいる。
続いて1億2000万円増で岡本和真と戸郷翔征、1億1000万円増の吉川尚輝と巨人勢が3人並ぶ。いずれも主力としてシーズン通じてチームを支え、4年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。大幅な年俸アップを勝ち取った。
さらに、日本ハム・伊藤大海、DeNA・東克樹、西武・今井達也の3投手が続く。伊藤は最多勝と最高勝率の投手2冠、今井は最多奪三振のタイトルを獲得し、東はチームを36年ぶりの日本一へと導いた。いずれもエースとして文句なしの好成績を残し、昨季年俸から倍増以上となる大幅昇給となった。
田中将大は3年連続で億単位の大幅減
ただ、景気のいい話ばかりではない。大幅昇給を勝ち取った選手がいる一方で、成績不振により大減俸となった選手もいた。このオフのダウン額が1億円以上となった選手は以下の通り。
1億8000万円▼、大野雄大(中日)【1億2000万円】
1億5000万円▼、大島洋平(中日)【1億円】
1億円▼、坂本勇人(巨人)【5億円】
1億円▼、田中将大(巨人)【1億6000万円】○
1億円▼、柳田悠岐(ソフトバンク)【4億7000万円】
1億円▼、美馬学(ロッテ)【4000万円】
○は移籍選手
減俸額が1番大きかったのは中日の大野雄大。4年契約の最終年だった昨季は2勝6敗、防御率4.87の成績に終わり、減額制限(年俸1億円超は40%)超えの60%ダウンとなる1億8000万円減となった。次点は同じく中日の大島洋平でこちらも減額制限を超える1億5000万円ダウン。3年連続最下位に沈んだこともあり、ベテランたちにとって厳しい冬となった。
3位タイは1億円減で、巨人・坂本勇人、楽天から巨人へ移籍した田中将大、ソフトバンク・柳田悠岐、ロッテ・美馬学の4人が並んだ。
昨季打撃の不調が長引き二軍再調整も経験した坂本は2011年オフ以来、13年ぶりのダウン更改に。楽天を自由契約となった田中は2022年オフの4億2500万円、2023年オフの2億1500万円に続き、3年連続で億単位のダウンとなった。
昨季は2019年以来5年ぶりの無冠に終わった柳田は2年連続となる大幅ダウン。膝の靱帯を痛めるなど故障の影響で3試合の登板にとどまった美馬は4年ぶりの減俸で、億単位のダウンは自身初となった。
このオフ大幅減俸となった選手たちには、是非とも今季の巻き返しを期待したいところだ。
※金額はいずれも推定
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記事:SPAIA編集部