【プロ解説】ししとうのヘタは食べる?処理法と活用レシピ
ししとうのヘタは食べられるが、料理によってとる場合も!
ししとうはまるごとすべて食べられます。ただし、ヘタの部分は硬いため、料理によって使うか使わないか使い分けることがおすすめですよ。
【ヘタをとらなくてもよい料理】
・ 天ぷら
・ 素揚げ
・ 串焼き
・ 肉巻き
・ 煮物
ヘタをとらなくてもよい料理は、天ぷらや串焼き、肉巻きなど。形を活かしまるごとのまま見栄えよく仕上げたいときにぴったりです。
【ヘタをとったほうがよい料理】
・ 生のままみそやコチュジャンをつけて食べる
・ 炒め物
・ 佃煮やししとう味噌
逆にヘタをとったほうがよいのは、口当たりが気になる料理の場合。生のままみそやコチュジャンをつけて食べたり、何かほかの具材と一緒に炒めたりする場合は硬いヘタや軸の部分を外します。佃煮やししとう味噌などにする場合も、とり除いておいたほうが口に当たるものがなく食感よく仕上がります。
ししとうのヘタってどこ?
ししとうのヘタは、軸と実の付け根の部分を指します。ヘタをとる場合は、軸とヘタを外して使いましょう。ヘタは軸とくっついています。実をカットしてしまうと中の種が出てしまうので、包丁を使わずに手で軸ごとヘタを外すとよいですよ。
ヘタをとらなくてもよい場合
ヘタをとらない料理
・天ぷら
・素揚げ
・串焼き
・肉巻き
・煮物
ヘタをとらないメリットは、ししとうの形を活かし見栄えよく仕上がる点。またまるごとのまま調理すると香りや旨味を閉じ込められジューシーさをキープできます。また実の中にある種が出ない点もメリットです。
デメリットは、硬く口に残ることがある点。ただし、天ぷらや素揚げ、串焼きなどで高温で加熱する料理ではあまり気にならずにおいしく食べられますよ。軸の先は乾燥してしまい筋張っていることがあるので、軸とヘタを残す場合であっても軸の先端はカットしておくのがおすすめです。
ヘタをとらない場合の下ごしらえ
硬い軸の先の部分を包丁でカットします。
ししとうが破裂しないように、実に包丁や爪楊枝で穴を開けておきます。
ヘタをとったほうがよい場合
ヘタをとる料理
・生のままみそやコチュジャンをつけて食べる
・炒め物
・佃煮やししとう味噌
ヘタをとるメリットは、口当たりがよくなる点。軸やヘタの部分はどうしても乾燥しやすいため、口に残る場合があります。特に生のまま食べる際は気になるかもしれません。またししとうが苦手な方は、とり除くと食べやすくなりますよ。
デメリットは、とり除くことでヘタや種の部分にも含まれる豊富な栄養素をまるごと摂取できない点。新鮮なものであればヘタの部分は硬くないので、なるべく残したままで調理するとよいですね。
ヘタをとる場合の下ごしらえ
軸を持って傾けてヘタをとります。
ししとうが破裂しないように、実に包丁や爪楊枝で穴を開けておきます。
もったいない!とったヘタで2分で作れる料理
外したヘタを捨ててしまうのはもったない!ということで、ヘタ部分とお家にある調味料でパパッと作れるきんぴらをご紹介します。旨味があり、クセになる食感ですよ。お好みで輪切り唐辛子を入れてもおいしいです。
【材料】
・ししとうのヘタ……25本分
・しょうゆ……小さじ1杯
・みりん……小さじ1杯
・ごま油……小さじ1杯
・白炒りごま……小さじ1/2杯
【作り方】
1. フライパンを中火で熱してごま油をひき、ヘタを炒める
2. 油がまわり、火が通ったらしょうゆとみりんを入れて絡める
3. 仕上げに白炒りごまを振り入れて完成
ししとうのヘタは食べられる!料理によって使い分けよう
ししとうのヘタは少々硬い場合もありますが、おいしく食べられます。天ぷらや肉巻きにしてしっかり火を通すとほとんど気にならなくなりますよ。我が家では、家族や友達だけで食べる場合(おもてなし以外)はとりあえずヘタをそのままにして調理しています。ただ、ほかの具材と炒めたりじっくり煮込んだりすると、硬さが際立ってしまうこともあるので、料理によって使い分けるのがおすすめです!
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ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)