浦和レッズレディースが皇后杯2度目の優勝!アルビレックス新潟レディースにPK勝ち
昨年決勝でPK負けの悔しさ晴らし、3大会ぶり頂点
「皇后杯 JFA第46回全日本女子サッカー選手権大会」決勝が25日、エディオンピースウイング広島で行われ、三菱重工浦和レッズレディースがアルビレックス新潟レディースを下して3大会ぶり2度目の優勝を果たした。
試合は前半11分にFW高橋はなのゴールで浦和が先制。前半28分に追いつかれると延長戦でも1-1のまま決着がつかず、PK戦(5-4)の末に頂点に立った。昨年決勝でINAC神戸レオネッサにPK負けした無念を晴らした。コメントは以下の通り。
■楠瀬直木監督
「無事、1年かけて(皇后杯を)獲れたことには、本当にほっとしました。正直なところを言うと、やはり90分、せめて延長で決着をつけたかったなとは思います。昨年もPK戦でしたが、またPK戦ということで、何か因縁めいたものもありますけれども、やはりそこで決着をつけられるようなものがないと、まだまだ昨年のチームには追いつかないな、というのはあります。
アルビレックス新潟レディース(新潟L)さんは非常にいいチームで、チームワークもいいですし狙いどころもはっきりしていて、なかなか油断ならないところもありました。そういうチームが出てきたのもうれしく思います。また、ファン・サポーターの方が広島までたくさん来てくださって、3000人を越える方が来場されたのはいいのですが、これが5000人、1万人となれるよう、盛り上げていきたいと思います。
今日は両チームとも本当に頑張って、いいところを出しあえたいいゲームだったなと思っています。少し休んでWEリーグ、AWCL(AFC女子チャンピオンズリーグ)と、しっかりとまたチームを作っていきたいと思います。どうもありがとうございました」
■高橋はな
「こういう難しい展開になって『決勝だな』とは個人的に思っていました。先制はできましたけどああやって滝川(結女)選手に決められて、決勝戦らしいなと思いながらプレーしていました。私たちは本当にチーム全員が一つの目標に向かって頑張れるチームですし、何よりも仲間のためにという思いを持っている選手が本当に多いので、そういう細かいところ、小さなことの積み重ねによって、こうして今日の優勝という結果をつかみ取れたのではないかと思います」
■塩越柚歩
「昨年と同じPK戦という形になりましたけど、昨年の悔しさがあったからこそ、みんな今年に懸ける思いはすごく大きかったですし、自分自身でも自分が外してしまって負けたという悔しさがあったので、まずはリベンジできて本当に良かったです。そしてチームとして、ひとつタイトルが獲れたことが本当にうれしいです」
■後藤若葉
「自分はクラシエカップの準決勝から試合に出させてもらっていましたけど、あの試合はパッと試合に出るチャンスをいただいたのに何もできなかったと思っていて、そこからはその悔しさを胸に皇后杯を戦ってきました。(石川)璃音とも試合を重ねていくごとにどんどん信頼感が生まれてきていると思いますし、失点はしてしまいましたけど、2人だけじゃなくサッコさん(池田咲紀子)も含めたディフェンスラインの連係はすごく高まってきていると感じていた中で、最後に優勝という結果がついてきたのは本当に良かったと思います」
■池田咲紀子
「最後まで、必ず勝てると信じて闘っていました。結果的にセーブは何回もできましたけど、自分としては欲張らず基本的なプレーと言うか、確実にプレーすることを意識して試合には入っていました。その思いがあったので、シュートに対して冷静に反応できる準備はできていたのかなと思います」
■柴田華絵
「とりあえず、優勝できて良かったです。昨年は本当に悔しい負け方をしたので、みんな思っていたと思いますけど、今年こそはという気持ちもありました。最後は『PK戦も総力戦だ、楽しもう』と言って、みんなで盛り上げながらやっていました」
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記事:SPAIA編集部