プロ野球セ・パ交流戦の歴代本塁打王 阪神・佐藤輝明、球団40年ぶりの生え抜き30発見えた
6本塁打12打点とパワー見せつけた佐藤
プロ野球セ・パ交流戦で阪神の佐藤輝明が本塁打王に輝いた。期間中69打数17安打の打率.246だったが、6本塁打12打点と長打力を発揮。交流戦明けの6月29日ヤクルト戦で12球団最速の20号を放ち、6月は計8本塁打と量産した。
近畿大から2020年ドラフト1位で入団して5年目。ルーキーイヤーから3年連続20発、昨季も16発で4年連続2桁本塁打をマークしたスラッガーが、球団生え抜きでは1985年の掛布雅之(40本)、岡田彰布(35本)以来40年ぶりとなる30本塁打も見えてきた。
過去を振り返ると交流戦の本塁打王はその後のシーズンでも活躍した例が多い。歴代本塁打王は以下の通りとなっている。
ヤクルト勢はのべ6人の交流戦本塁打王
交流戦が初めて実施された2005年は李承燁(ロッテ)、多村仁(横浜)、小久保裕紀(巨人)、中村剛也(西武)の4人が12本塁打で並んだ。当時は各チーム36試合あったため本塁打数が多くなっている。
翌2006年は巨人に移籍した李承燁が交流戦歴代最多の16本塁打。シーズンでも来日後自己最多の41本塁打を放った。
2007年から各チーム24試合に減少。交流戦本塁打王はタフィ・ローズ(オリックス)、タイロン・ウッズ(中日)、トニ・ブランコ(中日)と外国人が続いた。ブランコはシーズンでも39本塁打でタイトルを獲得している。
2011年から2年連続で中村剛也(西武)が最多本塁打。2014年にも3度目の交流戦本塁打王に輝き、3シーズンとも本塁打王のタイトルを獲得した。
2013年に井口資仁(ロッテ)と並んで交流戦本塁打王となったバレンティン(ヤクルト)はシーズン60発のNPB記録を樹立。ヤクルト勢は2015年の畠山和洋、2016、2019、2021年の山田哲人、2021年の村上宗隆とのべ6人の本塁打王が誕生している。
阪神勢で2022年の大山悠輔が初の交流戦本塁打王
現在の18試合制になったのは2015年からだ。2021年には先述の山田、村上のほか、オースティン(DeNA)と岡本和真(巨人)の4人が7本塁打で並び、シーズンでは岡本と村上が39本塁打でタイトルを分け合った。
岡本は2023年にも交流戦とシーズン両方で本塁打王。オースティンは2024年に交流戦本塁打王に輝き、シーズンでは首位打者のタイトルを獲得した。
阪神勢で初の交流戦本塁打王は2022年に7本塁打を放った大山悠輔だった。シーズンでも23本塁打87打点をマークし、主砲として打線を引っ張った。
今季の佐藤はどこまで成績を伸ばすだろうか。30発&本塁打王はもちろん、チームメイトの森下翔太と争う打点王も期待される。
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記事:SPAIA編集部