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大道小加藤さん 国際平和への思いを発信 戦争の恐怖なくしたい

タウンニュース

市長賞の盾と賞状を持つ加藤さん

金沢区の大道小学校6年の加藤夢丸さんが9月下旬から「よこはま子どもピースメッセンジャー」の一人として活動する。7月に開かれたスピーチコンテストで市長賞に選ばれたことから今回の活動に参加。10月にはアメリカの国連本部、ユニセフ本部などを訪問する予定。

ピースメッセンジャーは、「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」で市長賞を受賞した児童生徒が市長から委嘱を受けて活動するもの。国際機関の事務所訪問や募金活動などに取り組み、体験を通して国際平和について学んでいく。

今年で28回目を迎えた同コンテストには、市内から約4万人が参加。加藤さんは校内の予選会の後、金沢公会堂で行われた区の予選会では最優秀賞での通過を果たした。

7月の本選で加藤さんを含め4人が市長賞に選ばれ、8月23日の委嘱式では山中竹春市長との懇談などが行われた。本選直前の一週間は毎日、大道小の体育館で予行練習をしたという加藤さん。市長賞発表の際、泣いて喜んでくれた先生もいたという。

ロシアにいた父

加藤さんの同コンテストへの参加は今回が初。数年前、仕事の関係で父が住んでいたロシアから退去命令が出され、戦争を身近に感じたことから「恐怖のない世界にするために」という題でスピーチをした。

「戦争はとても悲しく、許せないことだと思う。初めて身近な人から話を聞き、恐怖を感じた。戦争がなかったら一家でロシアに住んでいたかもしれない。戦争は自分に関係ないことではないと気付いた」と加藤さん。本番では3分以内にスピーチを終えないと減点されるという厳格なルールの中で「順番が最後だったので緊張したが、受賞できてよかった」と振り返る。

「将来は海外へ」

10月13日から20日にはニューヨークの国連本部、ユニセフ本部、国連国際学校を訪れ、現地の人々と交流する。幼少期、カタールやアラブ首長国連邦に住んでいた経験があり、将来は海外で生活したいという加藤さん。「ここまで来たら訪米を目指したい」と練習を続けてきた。現地訪問先では英語でスピーチをする。「自信をもって堂々とスピーチしたい」と意気込んだ。

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