980円から食べ放題! 渋谷地下に眠るガチ中華「座・撒椒(ザ・サンショウ)」が2025年とは思えないコスパでビビった!!
渋谷に引っ越してきて感じるのは物価の高さ。これ、不動産屋も言ってたけど実際自炊が増えた。外食する楽さより、もったいないという感情が先立つ2025年4月の渋谷。そんな街を歩いていると、ちょっと気になる看板を発見した。
中華料理屋の看板にこう書かれている。「ランチタイム11:00~15:00セルフサービス食べ放題」と。渋谷で食べ放題か。今だと1500円くらいだったらアリか。そんなことを考えながら価格帯を見たところ……980円!?
・食べ放題メニュー
ランチメニューを注文することでライス、サラダ、スープなどが食べ放題になるらしいその中華料理屋。な~んだ、ご飯おかわり自由スープバー・サラダバーやんと侮るなかれ。食べ放題になるメニューをよく見てみると……
前菜、味付け玉子、杏仁豆腐も含まれている。幅広い! その気になったら食べ放題メニューだけで一食済ませられそうな幅広さだ。これは注文メニューは1500円くらいするかも。2000円だったらさすがにちょっと高いか。そう思いながら、肝心のメニューの価格を見てみたら……
ほとんどが980円。え? 本当にこれで上記のメニュー食べ放題がついてくるの? 何か裏があるのではないか……。
・経験談
私(中澤)がそう思わずにはいられなかったのは、以前、渋谷で1000円からピザ食べ放題と看板を掲げる店が、実際は2500円~3000円だったからである。そこで実際に入って罠はないかチェックしてみることにした。
看板の階段からビルの地下に降りると、中華っぽい色使いの外観に「座・撒椒」という店名が。価格帯と中華ということから、もっと歴史ある雰囲気をイメージしていたけど、思ったよりも綺麗な店である。
・食べ放題の様子
店内も綺麗めで床がつるつるしているということもない。席についてメニューのタッチパネルをイジってみると、「青椒肉絲(チンジャオロース)」も「ニラレバ炒め」も「エビチリ」も税込980円。ちょっと高めの「牛肉の麻辣煮込み」も言うて税込1080円である。食べ放題がついてなくともおかしくない価格設定だ。ますます怪しい。
そこで牛肉の麻辣煮込みを注文した後、気になる食べ放題コーナーへ。厨房との境目に設けられたコーナーにはライス、スープの大きい炊飯器以外に大皿が並べられていて、確かに味付け玉子の存在が確認できる。いや、それどころか……
なんかいっぱいある。これは枠的にサラダ・前菜の括りで用意されたものだと思われるが、思った以上にガッツリ系だ。豆腐と卵の唐辛子煮的なのはまだしも、もう1つは普通に肉料理である。
・食べてみた
と、衝撃を受けながらもおそるおそる食べ放題メニューを揃えて待っていると、メインの牛肉の麻辣煮込みが運ばれてきた。こ、これは……
デカイ。
肉が多い。
そして……
_人人人人_
> 辛い <
 ̄Y^Y^Y ̄
食べるとシビシビが口の中に染みわたるほどの辛みは、私がこれまで食べた中ではかなり本場みが溢れる味。優しくなさが逆に良い。
・豆腐がオアシス
刺激が刺激を呼ぶように、ひと口食べると次が欲しくなる牛肉の麻辣煮込み。その刺激ゆえ、食べた後に前菜の豆腐料理を食べるとオアシスの水のようだ。
そう言えば、周りのお客さんを見ても豆腐料理のお替り率が高いような気がする。これがコントラストか。ご飯ではなく豆腐が欲しくなるところにまたガチさを感じる。
気づけばガツガツ食べてしまっていた。決して辛いのが好きなわけではないはずなのだが、そんな私でも止まらなくなるってことは旨みもガチなのかもしれない。
・検証
そんなわけで、味的には問題ないどころかむしろウマイ。っていうか、このランチが1080円ってガチなのか? 内容としてはちょっと席料が加算されて1500円くらいの方が納得できそうなレベルなのだが……
会計は本当に税込1080円ぽっきりでした。SUGEEEEEEEEEE!
ちなみに、私が行ったのは土曜日だったので、平日だけじゃなく土日もランチをやっている様子。その割には空いていたので、まだあまり発見されてないのかもしれない。
2025年の渋谷とは思えないコスパのランチがこんなところにあったとは。店を出る時にしみじみそう思った場所とは、代々木公園入口前の公園通りにある渋谷東武ホテルの地下1階。食べ終わってまた来たいと思える食べ放題でした。
・今回紹介した店舗の情報
店名 座・撒椒(ザ・サンショウ)渋谷店
住所 東京都渋谷区宇田川町3-1 渋谷東武ホテル B1F
営業時間 ランチ11:00~15:00 / ディナー17:00~23:00
定休日 無休
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.