自律神経の乱れは、規則正しい生活ときのこのセロトニンパワーで改善!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、愛知医科大学病院疼痛緩和外科・いたみセンターで、日本初の気象病外来・天気痛外来を開設した、医学博士の佐藤純先生に「自律神経の乱れ」というテーマで話を伺った。
天気が悪くなると痛みが悪化したり、寒暖差による不調が出たりする病気、気象病・天気痛には様々な症状がある。頭痛、めまい、耳鳴り、倦怠感、うつ等、症状やその重さも人によって様々。この天気痛のメカニズムには耳の奥にある内耳と、自律神経失調が関係していることが明らかになってる。
一般的に、秋は過ごしやすい季節といわれているが、個々の体質や生活環境によってはその限りではない。最近では9月に新学期、転勤を迎えることも多くなっており、そのような環境の変化が原因でストレス過剰になってしまう「秋うつ」を訴える患者もいるようだ。
では「秋うつ」の原因であるストレスを減らすために我々にできることは何なのか…。佐藤先生に聞いた。
邦丸「ストレスを減らしていくにはどんな対策をすればいいでしょう」
佐藤「「秋うつ」の症状としてよく考えられているのは、気分の落ち込み、イライラ感、不眠や仮眠。そういった精神的なものから、過食、体重増加、甘いものが食べたくなるといったものから、極度の疲労感・倦怠感など、体にも影響が出てきます。対策としては、しっかりと休養をとって心を休ませること、ストレスの少ない生活環境にしていくことが必要なんです。「できるだけたくさんの自然光を浴びる」「毎日同じ時間に就寝起床するなど、規則正しい生活をすること」それから「健康的な食事を摂ること」が大切です」
邦丸「健康的な食事を摂る。どんな食事を摂るのがおすすめですか?」
佐藤「日光を浴びることで、私たちの脳内では「セロトニン」という物質が分泌されます。この「セロトニン」が不足すると、うつ病を引き起こしやすいと考えられています。精神を安定させ、自律神経を整える「セロトニン」は、その約90%が腸で作られる物質です。そのため、善玉菌のエサとなって善玉菌を育てて増やしたり、腸の老廃物をからめとって排出を促したりする食物繊維を摂ることで、腸内環境を整えることができます。食物繊維の中でも腸内で善玉菌のエサとなる「水溶性食物繊維」が豊富に含まれるきのこなどを摂るのもいいと思います。またビタミンB群は、セロトニンを作り出すために必要不可欠な栄養素です。不足すると不眠に悩まされたり、集中力の低下などに繋がります。きのこに多く含まれるビタミンB群には、栄養素の代謝に働きかけると共に、神経伝達や神経細胞の働きを正常に保つ働きがあるため、脳に不可欠な成分といわれています。ナイアシン (ビタミンB3)の不足を防ぐことで、“幸せホルモン”であるセロトニンを増やす効果もあるので、精神的に安定し、集中力や持続力の向上につながります。他にも、きのこにはさまざまなビタミンB群が含まれているので、複合的に脳の活性化を促してくれます」
邦丸「幸せホルモンの「セロトニン」というのは、最近耳にしますが、きのこを食べることでセロトニンが増えて、自律神経の乱れを改善したり、脳の活性化にも影響があるというこおtですね。食欲の秋と聞くだけで食欲が増す方は非常にいい状態になると思うんですけれども、更に健康にもなれるというのは、うれしい限りですよね」
佐藤「そうですね」