アリーノ 「天国的な響き」生演奏 川崎出身 大矢素子さん
20世紀初頭に発明された電子楽器「オンドマルトノ」の演奏会が2月23日(日)、川崎市有馬・野川生涯学習施設アリーノで開かれる。
演奏を手掛けるのは、川崎市出身の大矢素子さん。日本でも数少ない「オンディスト」と呼ばれる演奏家だ。大矢さんは、東京藝術大学で、授業の1コマとして楽器に出会い、その音色に魅了された。専門的に学ぼうとフランスへ留学。パリ国立高等音楽院オンド・マルトノ科で学び、同音楽院オーケストラの世界ツアーに出演するなど、主席で卒業した経歴を持つ。2019年には初アルバム「オンド・マルトノ作品集」を発表し、その後、NHK大河ドラマやCMなどの音楽の演奏を手掛けるなど活躍。研究者としても活動している。その音色から「天国的な響き」と評されるオンド・マルトノ。当日は、現代音楽をはじめ、馴染みのあるクラシック曲、大河ドラマの曲なども披露する。
大矢さんは「稀少な楽器なので、生演奏を聞く機会も珍しいと思う。この機会に魅力的な音色を聴いてほしい」と呼び掛けている。
午後2時30分開演。入場料1000円。申し込みは同館事務室へ直接または電話(044・853・3737)へ。