猫がついやりがちな『うっかりハプニング』5選 ちょっと笑えるものから、ヒヤッとするトラブルまで
1.ジャンプミス
猫がジャンプに失敗してしまうのは、猫たちの運動能力の高さを考えると少し意外かもしれません。しかし実は、よくあるハプニングのひとつです。
高い棚やキャットタワー、あるいはテーブルなど、目指す場所へ飛び移ろうとする際に、目測を誤ったり足元が滑ったりすることで、思わぬ失敗をしてしまいます。
とくに遊びに夢中になりすぎたり、獲物を追いかけていたりする時には、冷静な判断が難しくなってジャンプを失敗しがちに。
また高齢の猫や運動能力が低下している猫の場合、筋力の衰えや関節の問題により、以前のように力強く飛び上がれない場合もあります。
低い場所のジャンプミスは問題ないですが、高い場所からのジャンプミスは猫にとって大きな怪我の原因となることもあるため、注意しましょう。
ただ見事に『何事もなかったかのように』立ち直る猫の姿勢は、飼い主たちをクスっとさせます。
2.浴槽や洗濯機のなかに落ちる
猫が浴槽や洗濯機の中に落ちてしまうハプニングは、飼い主にとっても猫自身にとっても驚きのハプニングですね。
猫は好奇心旺盛な動物なので、浴槽の縁を歩いている最中に足を滑らせてしまったり、洗濯機をのぞき込んだりして中に落ちてしまうことがあります。
ただ浴槽や洗濯機に水が溜まっている場合には、怪我や溺れる危険性も伴ったり、洗濯機の場合、気づかずにスイッチを入れてしまうことで大事故につながる可能性もあるため、注意が必要です。
うっかり落ちてしまうというハプニング自体はかわいらしいものですが、このようなハプニングを防ぐためにも、日常的に浴室や洗濯機の転落対策をしておくのをおすすめします。
3.舌のしまい忘れ
猫の「舌のしまい忘れ」は、猫あるあるとでもいいましょうか、ついつい笑ってしまう、うっかりハプニングのひとつです。
この現象は、猫が自分の顔や体を毛づくろいした後などによく見られます。猫は毎日欠かさず毛づくろいを行いますが、時には毛づくろいに疲れてしまい、舌をしまい忘れてしまうのです。
猫が舌を出しっぱなしにしていると、どこかぼんやりとした表情に見え、そのギャップがまた魅力的なのですが…。
猫自身は舌を出していることに気づかないことも多く、飼い主が気づいて軽く触れてあげると、はっとしたように舌をしまう様子もまた微笑ましい瞬間ですね。
なお猫の舌のしまい忘れは、とくに健康に問題があるわけではなく、ただの一時的なものです。
しかしまれに口内の不快感や歯の問題が原因である場合もあるので、きつい口臭や顔の腫れなどあれば獣医に相談しましょう。
4.高い場所から降りられなくなる
猫がついやりがちな『高い場所から降りられなくなる』というハプニングは、多くの猫飼い主が経験しているであろう、猫の微笑ましいハプニングのひとつです。
猫は基本的に高い棚や木の上など、高いところに登るのが大の得意。しかし一度登ったはいいものの、降り方がわからなくなり、困った顔で鳴き声を上げる猫もいます。
というのも実は猫は身体能力が高いものの、高所から降りるには不便な「爪のかたち」をしているからです。
猫の爪は「釣り針」のような形をしていて、登るときは問題ありませんが、降りるときは逆にデメリットになるんです。
つまり猫は「木登り」は得意ですが、「木から降りる」のは苦手な動物ということ。
くわえて登った場所が想像以上に高かったり不安定だったりする場合、怖さから動けなくなって、にっちもさっちもいかなくなってしまいます。
そのため、もし愛猫がこの状況に陥っていたら、飼い主がそっと降ろしてあげましょう。また、猫が安心して降りられるようなステップや足場を用意することも大切です。
5.寝返りしたら転落
猫の寝返りによる転落は、猫のイメージとは裏腹の滑稽で愛らしい『うっかりハプニング』のひとつです。
深い眠りに落ちている猫が、心地よい眠りの中で寝返りを打つと、落下してしまうことがあります。
驚くべき身のこなしを持つ猫でさえ、眠りの深さゆえに平衡感覚を見失い、あっけなく床に落下するのです。
ただ猫は非常に優れた三半規管をもっているので、寝ぼけて落下しても足から着地ができる技を持っています(高齢猫や子猫、落下距離が短すぎると着地に失敗することもありますが…)。
そして落下後はまるで何事もなかったかのように、尊厳を取り戻そうと必死に毛づくろいを始める姿が飼い主をクスっとさせます。
とはいえ高所やからの転落はケガのリスクもあるので、猫がよく落ちる場所があれば、クッション材などを敷いておくと安心です。
まとめ
猫といえばクールでマイペース、優雅でミステリアスなど、一般的には品のある気位が高いといったイメージを持たれがちです。
しかしそんな猫でも、飼い主が心配してしまうようなおマヌケ行動をみせるときもあり、飼い主としてはそんなギャップもまた、猫の魅力的な一面だと感じます。
注意すべきときはきちんと対策しながら、ぜひ愛猫のかわいいおマヌケっぷりも楽しんでくださいね!