音楽のまち習志野の象徴再び!パイプオルガンクラファン達成 志野文化ホール【習志野市】
習志野文化ホールのパイプオルガンは1978年のホール開館とともに設置。このたびのホールの建て替えにより再設置について検討されていましたが、見事クラウドファンディングの目標金額を達成して、再設置へ進み始めました。
建て替えのため長期休館中
設置された当初は公共ホールで日本初の大きさとして話題になったパイプオルガン。
ところが開館から40年以上たち、文化ホールを含むJR津田沼駅南口地区における市街地再開発の検討が始まります。
文化ホールのパイプオルガンを新たなホールへ設置することについて市が業者へ行ったヒアリングでは、これほど大規模なパイプオルガンの移設は国内でも過去に例がないのでは、とのこと。
解体・設置作業には多額の費用がかかることが予想されました。
パイプオルガンは一つ一つオーダーメイドで、同じものは二つとありません。
設置について市民の意見が分かれていることもあり、市民の意向を問うとともに、財源を確保する策として10月1日から31日までの期間、クラファンを行いました。
新しい文化ホールの構想は?
クラファンは目標の6000万円を達成し、その後も支援が広がり続け、結果として支援件数5647件、支援金は8698万3000円となりました。
これを受け、習志野市長は「目標金額が達成されましたので、パイプオルガンを新しい文化ホールに再設置いたします。なお目標金額を超えた支援金についてはパイプオルガンに関する費用に活用させていただきます」と宣言しました。
新たな文化ホールはJR津田沼駅南口地区に2031年の完成を予定。
文化ホールの他、モリシア津田沼に変わる新たな複合商業施設と地上52階、約1100戸が入るタワーマンションが建設予定とのこと。
新しい文化ホールは鑑賞しやすい客席空間やバリアフリーに配慮した上で、音の響きを重視した多目的ホールを目指し、ただいま計画進行中です。
「開館の際には支援者をはじめ、多くの方にパイプオルガンの音色に触れていただける機会を作るなど工夫します」との市長の言葉もあるので、文化ホールの完成を楽しみに待ちましょう。(取材・執筆/福)
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習志野市役所総合政策課