<ワタシ敏感すぎ?>夫「ワガママすぎ!」大きな音や集まりが苦手ってダメなこと!?【まんが】
私はカナ。1歳の娘(ミユ)がいます。旦那のケンジと結婚してまだ数年ですが、この結婚に少し後悔をしています。だって、相性が悪すぎるのです。がさつなケンジと、慎重派な私。賑やかな場所が好きなケンジに、静かな場所が好きな私……。最近では毎日のようにイライラして、些細なことで喧嘩をします。思いやりなんて、もうないのかも。私はいたって常識的で、ケンジがずれているのだと思います。けれど、ケンジはケンジで私にイライラしているようなのです。
「今から高速乗るんだから、音量下げたら聞こえなくなるだろ? 俺だってたまには音楽にのって運転したいときだってあるんだよ」「なんでお前のワガママ聞かないといけないの?」ケンジの言葉に言い返す気もなくなりました。「大きな音が苦手」と言っていることの意味があまりわかってもらえていない気がします。
私とケンジは相性が悪いのだと今更ながら思います。ケンジと結婚して気になることが増えました。娘のミユが生まれてからは日々があわただしく余計に気になるのです。
明日は車で1時間くらいの場所にあるアウトレットに出かける予定。ミユの服を見たりいろいろショッピングして、遊び場でミユを遊ばせようという計画でした。
(午前中はゆっくり寝たいのに……でもそう言ったら行かないんでしょう? 本当に自己中心的なんだから)私は心のなかで思いました。本音を言えないことも、私にとっては負担です。
前日はケンジと一緒に同窓会へ。車内では不穏な空気になりましたが、同窓会では久しぶりに会ったみんなと楽しく会話をしました。 そして実家に預けていたミユを迎えに行き、なんだかんだで寝たのは日付が変わってしばらくしてから。 今日は家族で出かける予定だったのですが……起きられませんでした。とにかく眠くて眠くて。ケンジが休みだったので、ミユのお世話を任せることができて本当によかったです。起きないとケンジが怒るとは思いましたが、どうしても起きることができませんでした。
「普通じゃないぞ?」疲れると起きられず…ねむり続けてしまう私
ケンジの怒鳴り声に心臓がうるさいくらい音を立てます。ここから逃げたいと直感的に思いますが、そうもいきません。
ケンジに「普通じゃない」とまで言われて、胸がぎゅっと苦しくなり動悸が激しくなりました。これ以上怒鳴り続けられるのは、正直耐えられません。
たとえば、学生時代は学校に行けない日もありました。社会人になってからも、朝起き上がれず会社に行けないことも……。遅刻どころか、丸1日寝てしまうなんて日もあったのです。丸1日とはいかなくても、朝8時に起きないといけないところを11時に起きてしまったこともあり、寝坊も頻繁にあります。
(私、何かおかしいのかな)(たしかに、疲れたり嫌なことがあったりすると、すごく眠くなるのは気が付いてた)不安に思いながら、スマホでいろいろと調べました。すると……。
私はケンジのことを「ワガママ」「自己中心的」「がさつ」だと思っています。 人が傷つくことも平気で言うし、空気が読めないタイプだと。しかし私は自分を常識的な人間だと思っています。トラブルが嫌いだし、気遣いも心掛けています。 ただひとつ欠点があるとすれば、疲れているととにかく寝ないと回復しないこと。寝るのが遅くても、午前中にしっかり起きられるケンジとは違って、疲れているとついつい寝すぎてしまうのです。今回、調べて出てきた「HSP」の文字。私に当てはまることが多く驚きました。
※漫画で描かれた症状は、すべてのHSPの人に当てはまるものではありません。またHSPの症状と言えない事象も含まれますのでご注意ください。 ※診断・治療を必要とする場合は、適切な医療機関で受診してください。
今まで困っていた原因は⇒HSP!?私の性質を理解してほしい……
そこから1週間、ずっとHSPのこと、そして今後どうすればいいかを悩み抜きました。そしてやっと、先週喧嘩して以来全く話をしていないケンジに話し合いを持ちかけたのです。
私はずっと喧嘩になったことを気にしていましたが、それもケンジにとっては覚えていない些細なことなのでしょう。感覚がこうも違うと、喧嘩が絶えなかったのは仕方がないことなのかもしれません。
「でも私は今まで、周りも私と同じだと思っていたの。だから“私が常識”だと思ってあなたを心の中で非難してた。ごめんなさい……」私は心から謝りました。
学生のときも自分の性格をよく調べていました。とくに、疲れると異常なほどひとりになりたかったり、眠くなったりというのは自分でも困っていたのでたくさん調べていたのです。 しかし久しぶりに調べてみると、前は見つからなかったHSPセルフチェックというものを見つけました。 そのチェックはまるで自分のことのように、多くのことが当てはまりました。 今まで自分を“常識”だと思い込み、ケンジを責めていましたが、もしかしたら私の方が過剰に反応したり、勝手に深く傷ついたりして、ケンジを混乱させていたのかもしれません。
※漫画で描かれた症状は、すべてのHSPの人に当てはまるものではありません。またHSPの症状と言えない事象も含まれますのでご注意ください。 ※診断・治療を必要とする場合は、適切な医療機関で受診してください。
好き嫌いの問題じゃなかった!お互いの苦手を受け入れ助け合おう
「私、大きな音が苦手なの。付き合ってたときからケンジとの電話でさえ苦手で、だから電話はなるべく控えめがいいって言ってたよね」私はなるべく言葉を選んで慎重に説明します。
私は一つひとつの「不安」「イヤだと思うこと」をケンジに伝えていきました。今まで話し合いの場をもてなかったぶん、お互いを理解する必要があると思ったのです。
冷静に話し合いができたことでほっとしました。同時に、私が今後どうしていきたいかも伝えるべきだと感じました。
私はケンジのこともミユのことも大切に思っています。寝坊したり苦手なことがあったりと周りのサポートが必要なのも事実。でも一緒にどうすればよいか考えながら暮らしていきたいのです。
私はみんなと同じだと思っていました。喧嘩中に言い返さず、深く考えてから意見を言うのは、感情的な言葉を発して相手を傷つけないための思いやり。 よく考えて正解を選べるから、その方がいい。ドライブの音楽だって聞き心地の良い音量が当たり前。疲れて寝てしまうのも仕方がないこと。そう思っていたのです。 しかし、それは私の当たり前であって、他の人の当たり前ではない。そのことに気が付けて本当に良かったです。これからも自分の気質と折り合いをつけながら、穏やかに暮らしていけたらと願っています。
※漫画で描かれた症状は、すべてのHSPの人に当てはまるものではありません。またHSPの症状と言えない事象も含まれますのでご注意ください。
※診断・治療を必要とする場合は、適切な医療機関で受診してください。