パーティーを彩ったテーマ産地パソ・ロブレスのワイン5本 ~「カリフォルニアワイン・ハウスパーティー」レポート④
カリフォルニアワイン協会は、カリフォルニアワインの日である9月9日に、Things Aoyama Organic Garden(港区南青山)にて「カリフォルニアワイン・ハウスパーティー(California Wine House Party)」を開催した。
当日会場で提供されたワインは31種類。今回は、今年のテーマ産地であるパソ・ロブレスのブースで提供された5本のワインを紹介する。
提供されたパソ・ロブレスのワイン
つくり手のスタイルだけではなく、シャルドネやローヌブレンド、ジンファンデル、ボルドーブレンドなど、パソ・ロブレスの幅広さが実感できるラインアップだった。
バレルバーナー ダブルオーク シャルドネ 2022
名前の通り、樽(バレル)の焦がしの程度にこだわったワイナリー。有機栽培とサステナブルファーミングの両方の認定を受けている、標高の高いフレンチキャンプ・ヴィンヤードのぶどうを使用する。フレンチオーク樽(新樽100%)を用いて、3カ月ごとに異なる焦がしレベルの樽で合計6カ月熟成させている。
おすすめのペアリングは、カニ、ベイクドチキンクリームソース、シンプルなグリル、パエリアとのことだが、秋の味覚にも合わせたくなる1本。
【テイスティングノート】
蜂蜜、マンダリンオレンジの魅惑的なアロマがグラスから溢れ出る。かんきつ系と甘いノートが爽やかで生き生きとした特徴を与え、スパイス、バニラ、スモーキーなタッチが味わいに深みと複雑味を加える。リッチで滑らかな粘性に焼き菓子のスパイス感がたまらない。
輸入元:アイコニック ワイン・ジャパン
品種:シャルドネ
産地:パソ・ロブレス
アルコール分:14.5%
参考小売価格:3850円(税込)
タブラス・クリーク・ヴィンヤード エスプリ・ド・タブラス・ブラン 2020
ローヌ系品種で知られているパソ・ロブレスのパイオニア的ワイナリー。フランスワインの輸入業者であったハース氏が、シャトー・ド・ボーカステル(Château de Beaucastel、300年以上の歴史を誇り、極めて高品質な「シャトーヌフ・デュ・パプ」を生み出すローヌの名ワイナリー)のペラン家と共に立ち上げた。現在は、2代目となるジェイソン・ハース氏がワインづくりを受け継いでいる。
ハース氏が、「シャトーヌフ・デュ・パプのカリフォルニア版だと思ってくれていい」と紹介するワインだ。
【テイスティングノート】
柔らかい麦わらがかった黄金色で、香りはかわいらしいバラの花びらや熟したモモ。しっかりとしたボディによく熟成した果実の華やかさやシナモンの風味が感じられ、非常に深みのある長いフィニッシュを伴う。
輸入元:ジェロボーム
品種:ルーサンヌ主体、グルナッシュ・ブラン、ピクプール
産地:パソ・ロブレス
アルコール分:13.0%
参考小売価格:1万1000円(税込)
フォー・ヴァインズ ザ・バイカー ジンファンデル 2020
「We make interesting wine … for interesting people.(私たちがつくるのは、興味深い人々に向けた興味深いワインだ)」とするフォー・ヴァインズ。パソ・ロブレスを代表する品種の1つであるジンファンデルを使用し、フレンチオークとハンガリアンオーク、アメリカンオーク(新樽20%)で12カ月熟成した。独自な果実の表現がワインファンの心をつかみ、小屋からスタートしたワイナリーが年間12万ケースを生産する規模に拡大している。
【テイスティングノート】
ブラックチェリーとスパイスのアロマで、ブラックベリーとプラムのエレガントな味わいにオークからのトーストのタッチ。ベルベットのような長い余韻が特徴的
輸入元:ラ・ラングドシェン
品種:ジンファンデル93%、プティ・シラー7%
産地:パソ・ロブレス
アルコール分:14.9%
参考小売価格:4378円(税込)
J.ローアー ピュア・パソ・プロプライエタリー・レッド・ワイン 2021
パソ・ロブレスで最も大きなぶどう栽培農家のひとつであるJ.ロアーのボルドーブレンド。アメリカンオークとハンガリアンオーク樽(新樽10%)で18ヵ月熟成させている。
【テイスティングノート】
カベルネ・ソーヴィニヨンの豊かな風味がプティ・シラーのダークフルーツの風味と調和。このワインのブラックチェリーの果実味にココアパウダー、キャラメル、アニスが合わさり、フォーカスの取れた明るい印象で、食欲をそそるような引き締まった余韻が残る。
輸入元:ヴィレッジセラーズ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン64%、プティ・シラー31%、マルベック2%、サン・マケール2%、メルロー1%
産地:パソ・ロブレス
アルコール分:15.1%
参考小売価格:6930円(税込)
ニコルス ソレイユ&テロワール カベルネ・ソーヴィニヨン ヴィーニャ・デル・ソル・ヴィンヤード 1998
生産者のニコルスワインは、生産量を落としてでも高品質なワインづくりを目指している。「ソレイユ&テロワール」は、太陽(ソレイユ)と土壌(テロワール)の名前が付いたブランド。最高のぶどうから、食事に合う最高級のワインづくりをしているという。フレンチオーク樽にて24カ月熟成している。
【テイスティングノート】
熟した果実が軸となり、ローズやブルーベリーの香りを持つ。熟したチェリー、カラント、プラム、ストロベリー、ワイルドベリーの果実の味わいが口いっぱいに広がる。上質なフレンチオークからのキャラメル、スモーク、トースト香が果実の香りに重なり合い、複雑味に溢れ、リッチで調和の取れた果実味が楽しめる。エレガントで、心地よく長く続く余韻がある。
輸入元:デプトプランニング
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー11%、カベルネフラン14%
産地:パソ・ロブレス
アルコール分:13.5%
参考小売価格:1万5400円(税込)
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