Yahoo! JAPAN

官学民連携 クロスがケーブルカーに 新たな「はちはくグッズ」誕生

タウンニュース

弁当を包むと高尾山ケーブルカーの形になる

桑都日本遺産センター八王子博物館(はちはく)で、4月1日から高尾山のケーブルカーをモチーフにしたランチクロスの販売が始まった。官学民で進める「八王子城跡の魅力を高めるデザインプロジェクト」の一環で、拓殖大学の学生たちが提案したデザインを基に商品化したもの。弁当を包むと高尾山のケーブルカーの形になるという、ユニークなアイデアが盛り込まれている。

学生の発想を実現

このプロジェクトは、拓殖大学工学部の工藤芳彰教授が運営するコミュニティデザイン研究室と市文化財課、NPO法人八王子城跡三ッ鱗会が2021年度に結んだ三者連携協定に基づく共創活動から誕生したもの。これまでも防水紙を指示通りに折ると子どもがかぶれる兜になる「おりかぶと」や、八王子城の城主・北条氏照をイメージしたキャラクター「うじてるくん」に変身できるARアプリ、発掘体験ワークショップなどのアイデアが採用され、はちはくで活用されている。

今回商品化したランチクロスは、同研究室2022年度の研究成果として学生16組の斬新なアイデアの中から選ばれたもの。市文化財課や同法人が23年1月に行われた学生の成果発表に立ち合い、実現可能なものか、八王子の歴史や文化の魅力を発信できるかといった視点で評価し、当時の1年生6人からなる「Bグループチーム00」が考案した「高尾山デザインの弁当箱クロス」を選出した。同課は「見た瞬間に、ぜひ商品化したいと思った」と振り返り、「学生たちの創意工夫が光る商品。多くの人に手に取ってもらい、まちの歴史や文化に親しんでいただければ。学生たちには、この経験を今後に生かして活躍してもらいたい」と話している。

サイズは390mm×390mm。価格は800円。はちはく(子安町のサザンスカイタワー八王子3階)で販売している。入場無料。問い合わせは、はちはく【電話】042・622・8939。

【関連記事】

おすすめの記事