店主のこだわりが詰まった雑貨店「タイドトーキョー」が学芸大学にオープン
2024年にタイムアウトが選ぶ「世界で最もクールな街」ランキングに選出されたことで関心が高まる学芸大学。この街に、人々が集い、クリエーティブなつながりを生むギャラリー「Do you trust me?」が2025年1月5日にオープンした。店内には、個性的なデザインながら機能性に優れた服飾雑貨を扱うセレクトショップ「タイドトーキョー(ta:id tokyo)」も併設され、この街を盛り上げる新たなスポットとして注目が集まっている。
店主は、2019年からタイドトーキョーを運営し、これまで各地でポップアップに参加してきたルミ。2023年8月から2024年7月末までコミュニティー型商業施設「ビーフラット コミューン(B-Flat COMMUNE)」で出店するなど、さまざまな形で出店活動を行ってきた。実店舗の運営は今回が初となる。
店内に足を踏み入れると、作家の思いや個性が感じられるアイテムが並ぶ。ルミがこれまでの出店活動を通じて直接知り合い、その人柄やものづくりの姿勢に共感した作家の商品を中心に取り扱うのが同店のこだわりだ。
そんな彼女の活動を支えるのは、作家たちとの信頼関係と、ものづくりに対する深い敬意。ルミは、「作家に披露する場がなければ、心細い思いを抱えながら創作を続けることになります。その不安が和らげばと思って」と、作家たちが創作に専念できる環境を整えたいという考えを語った。
デザインと機能の両立が魅力のアイテムたち
タイドトーキョーに並ぶ商品の魅力は、見た目のかわいさだけでなく、機能性や環境に配慮した優しさにある。例えば、「マリナアンドミツコ(MARINA & MITSUKO)」の食卓を華やかに彩るカラフルなプレートは、竹の繊維をパウダー状にし、コーンスターチなどで成形したエコフレンドリーなアイテムだ。
また、鎌倉発のオリジナルインナーウエアブランド「クーラ(CUURA)」は、肌に優しい生地を使用し、チクチクしない快適さとデザイン性を両立させている。ルミが作家一人一人とコミュニケーションを取り、作り手の思いや背景に共感した上でセレクトしているからこそ実現したユニークなラインアップが揃う。
交流から生まれる垣根を超えたつながり
店舗という場所は、ともすれば「個」に閉じがちだ。しかし、ルミはこれまで行ってきた各地での出店活動といった相互コミュニケーションが活発に行われる環境での経験を通じて、同店でも作家と客など人と人とのつながりが生み出す、単なる物販を超えた創造的な場を目指す。
新店舗では「ドゥーユートラストミー?(Do you trust me?)」というギャラリースペースが設けられている。ここでは、誰でも自由に参加できる「idobata club 井戸端倶楽部」という集会が定期的に開催され、地域の公民館のような集い、学び、人を結ぶような場所になるそう。
今後、新たなつながりの中からどんなアイデアやクリエーティブな縁が生まれてくるのか、これからの展開に期待せずにはいられない。
どの商品も手に取りやすい価格帯なのがうれしい同店。作家によって丁寧に作られた商品が揃うので、自分や友人のギフト選びにもぴったりだ。ぜひ足を運んでみては。