藤枝MYFCは“自分から発信できない選手”は試合に出場できない…新主将の中川創が心掛ける「声掛け」の大切さ
J2藤枝のDF中川「声が自分の武器」
藤枝MYFCの今季主将にDF中川創選手が就任しました。「声が自分の武器。勝ち続けられるように、勝てない時期にも雰囲気を変えられるようにやっていきたいです」と意気込んでいます。
中川創・一問一答
ー今季のキャプテンを務める。
特別キャプテンだからといって心境が変わったわけではないですけど、監督に求められることであったり、チームに対してどういう言葉を発信するのかというのは自分なりに考えてやっていきたいと思います。
昨年は杉田キャプテン、川島、久富副キャプテンがいる中でもリーダーのつもりで1年間プレーしてきたので全く心境は変わらないですが、キャプテンを任されたからには自分が主体となってやっていきたいと思います。
ー須藤監督も悪い流れになった時に変えられる存在を求めている。
昨年はシーズン最初と最後に勝てない時期がありました。今年はまず悪い流れを作らないことが一番だと思っています。勝ち癖を付けるというのは監督が最初から言っているので、選手としても練習試合を含めてシーズン中もずっと勝ち続けられるチームにならないと上は目指せないと思っています。
それでも勝てなくてモヤモヤする時期はあると思いますが、声一つ、雰囲気一つで変わることは多くあると思うので、そこで自分が気付いていち早く声をかけられればと思います。
ー須藤監督はセンターバックに多くのタスクを求めている。今季より意識するプレーとは。
昨季はチームとしての戦い方に幅ができたとは思います。ただ、自分たちらしいサッカーは何かというと攻守両面でアグレッシブにいくこと。
守備でいえば前からどんどんはめにいってショートカウンターを狙うであったり、攻撃でいえば後ろへのパスではなく、どんどん前に仕掛けてスピーディーに攻撃していくというのが今季の目標です。センターバックとして、より前に絡む時間や前へのパスの質にこだわりたいと思っています。
ー29日の鹿児島戦は強く意識しながら?
鹿児島が圧力をかけてきたので、最初は苦戦しました。全部が全部、前ではなくて、自分たちが落ち着く時間帯をつくって、相手の逆をつくような作業も必要だと思うのでいい勉強になりました。
ー自身のプレーで昨季からのプラスアルファは?
自分というよりはチームで勝ちたい、チームで上に行きたいという気持ちが強いです。ただ、自分の基準を上げないといけないのは間違いないので、どんなにきついこともやっていきたいです。
守備の強度はもちろん上げないといけませんが、それよりもただチームのために戦うことに注力していきたいと思います。
ー昨季から特に声を出してきたが、今季はよりリーダーシップが求められる。
今年は声を出せる選手、話せる選手が多くなってきましたし、須藤監督も今季は「しゃべれない選手は出さない」と基準を引かれているので、その要求に応えないと試合には出られません。どの選手も自分が発信することを心がけてやっていると思うので、この雰囲気は相手からすると嫌だと思うのでいい流れだと思います。
自分としてもメンタル的に落ちてしまった選手にいい声を掛けて、また盛り上がれるような状況を作ることが大切だと思っています。声は自分の武器なので積極的に出していきたいと思います。
ー今季、須藤監督が最終ラインに求めることは。
コーチングですね。あとは前にボールを奪いに行くことやスライド、守備の強度、ゴール前で体を張るという部分の当たり前の基準を一つ、二つ上げていこうということを監督は求めています。スタメン争いも激しくなっていていい雰囲気でやれています。
また、いい位置からボールを奪いにいくことも必要です。曖昧なポジションやずれたポジションからスタートしてしまうと、相手のレベルが上がった時に簡単に失点してしまうので、正しい位置からスタートしようということを意識していますし、それについて一人一人が声をかけられるようになっています。
ー今季の決意を。
チームの目標は明確です。J1に昇格する権利を得るためにもトップ6の中で常に戦い続けることがベストだと思います。その中で一人一人が伸びていくことも大事になります。その両方を追い求めながら、先を見すぎることなく目の前の練習、試合に100パーセントで臨めるようにしたいです。