公園、粉もん、ライブ。LOVE PSYCHEDELICOが語る関西愛【独占取材】
デビュー25周年を迎えたLOVE PSYCHEDELICOのお二人に、25周年やライブについての思いを語ってもらったanna独占インタビュー。第1回目では、これまでの歩みや思い出を語っていただきました。今回は、アニバーサリーライブハウスツアーについて、さらに大阪にまつわる思い出やグルメ、そして「あんなぁ」と誰かに話したくなるようなエピソードをお聞きしました!
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大阪のライブは確実に熱い夜になる!大阪のいいところは街中の公園!打ち上げで増やしてほしいメニューを初告白!NAOKIさんが今ハマりまくっているものは?
大阪のライブは確実に熱い夜になる!
大阪はこんなライブになりそう、というイメージはありますか?
KUMI
今いろいろと考えています。
NAOKI:
大阪は、THE BAWDIESのROYがゲストとして参加します。名古屋ではギタリストのReiちゃん、東京ではGLIM SPANKYの(松尾)レミちゃんが入ってくれます。
関西のファンに、ここを見てほしい!というポイントはありますか?
KUMI:
ROYと一緒に歌うのは初めてなんです。普段のLOVE PSYCHEDELICOのライブでは見られない場面もあると思うので、それを楽しみにしてもらえたらうれしいですね。
NAOKI:
ROYはまるで弟のような存在なんです。THE BAWDIESのデビュー当時に僕がプロデューサーをしていたので、そういう縁もあって。
僕らはどっちかっていうとアメリカの西海岸のカントリー・ロックとかそういうルーツが割と強めなんですけど、多分ね、意識はしてないけど。で、ROYはもっと黒人音楽、ソウル、レイ・チャールズとかそういうものを若い頃に聞いてきたミュージシャンなので、お互いのギリギリの接点のところで、ブルースのセッションだったりとか、カントリー……わかんないけどね、そういう曲を何曲かセッションできたらいいなって思ってます。
大阪のいいところは街中の公園!
関西にはよく来られているということですが、どのくらいの間隔でですか?
KUMI:
最近は、ライブがメインになりますね。
NAOKI:
KUMIはデビュー当時とかね。
KUMI:
デビュー当時は毎月のようにこさせてもらってました。プライベートでは……あまり機会がないですね。
では関西で行ってよかったスポットや印象に残ってる場所ってありますか?
NAOKI:
大阪城ホールの周りの公園になってる……大阪城公園か。あそこライブの前にちょっと散歩したことがあって、なんかすごく気持ちよかった(笑)。
KUMI:
私もデビュー当時、2泊とか3泊で仕事で来ていて。夜1人で時間があったりすると、大阪城まで歩いてみたりとかしていました(笑)。全然道はわからないし、今みたいにアプリの地図もないんだけど、ふらふらとあの灯りかなって(笑)。
NAOKI:
昨日(てんしば)もそうなんだけど、普通に都会、街の中にバーンとセントラルパークみたいな大きな公園があるじゃない。あれはすごい素敵だよね。ついさっきまでめちゃ買い物して買い物袋持ってるのに、次の瞬間ああいう公園でゆっくりできるみたいなのは、大阪のいいところですね。
KUMI:
それはうらやましいよね。東京はどんどんそんな場所が無くなってきているから。
NAOKI:
昨日のところ(てんしば)なんてさ、通りからひょいと入ったらもう公園エリアスタートみたいなさ。ああいうのいいよね、雨だったけど(笑)。
打ち上げで増やしてほしいメニューを初告白!
ご当地グルメなどの食べ物はいかがですか? 関西へ来たら必ず食べるものとか?
KUMI:
……あんまりない(笑)。ここへ来たらこれを食べるのとかは、あまりないですね。あ、でも豚まんは大好きです!
NAOKI:
俺ね、お好み焼きは大阪のお好み焼き、関西風の方が好きなんだよね。
関西人は今みんな喜んでいるかと(笑)。
NAOKI:
粉もの、こういういい方失礼かもしれないけど、B級グルメが大好きなんで。粉ものの関西風お好み焼きと焼きそばが大好きなので、打ち上げとかあったら、もうちょっと割合的に粉もの増やしてほしいなって、今初めて言いました(笑)。
NAOKIさんが今ハマりまくっているものは?
では最後に、最近「あんなぁ」って話したくなったお話を教えてください。
KUMI:
昨日は衣装をちゃんと考えてきたんだけど、本当に大雨だったから。場所も野外で着替える場所も濡れていて、持ってきた衣装も寒そうだったので、もうそのままで出ました(笑)。ちょっとレインコートっぽいから、ちょうどいいやって。
NAOKI:
昨日後半で「Last Smile」って曲やったんですけど、そのときに「KUMIの歌、すごいなぁ」って目を閉じながら演奏してて。ふと目を開けたら、目の前の女の子が同じような気持ちだったのかわからないけど、ボロボロ泣いてたの。それ見て「気持ちわかるよ」ってなったら、演奏しながら涙止まらなくなっちゃって(笑)。あんまりそういうことってないんだけど、あれはもらい泣きなのか、KUMIの歌に感動したのか、両方ですけど。これは全然「あんなぁ」な話じゃないんですけど。
いえ、めっちゃ「あんなぁ」なお話です(笑)。
NAOKI:
あとあれだな。これ使わなくてもいいけど、ボブ・ディランの映画が最近公開されてて。完全に史実どおりというわけではないんですけど、ポイントとしてはボブ・ディランの最初の頃の音楽人生をうまく描いてる映画なんです。それを見たのをきっかけに、元々好きなんですけど、ボブ・ディランにハマりなおしちゃって。で、レコードでもCDでも、しまい込んでたのを全部引っ張り出してきて。ボブ・ディランってすげえやってハマッてる感じで、今一番のブームが来てる感じですね。でも、これあんまり声を大にして言って、そういう取材がいっぱいくると、ボブ・ディランに詳しい人ってすごく詳しいんで、「あんなぁ」ってKUMIに小声で言うくらいです(笑)。
てんしばでは、雨の中素晴らしいライブを見せてくれたLOVE PSYCHEDELICO。これまで数えきれないほど聞いているはずのKUMIさんの歌で涙が出たと話すNAOKIさんのエピソードに、お2人が今後も変わらず最高にクールな曲をつくり続けてくれると確信しました。
\from Writer/
インタビュー中、「anna」が「あんなぁ」という言葉からも来ていることを伝えると、「ああそうなんだ!(KUMI)」、「おもしろいですね(NAOKI)」とリアクションしてくれたお2人。「あんなぁ」なエピソードについては、しばらくの間、「東京だったら“あのさぁ”っていう話……なんだろう?」と考えられていましたが、どちらも最高に「あんなぁ」なお話をしてくださいました!
写真・文/國友敬