「103万円の壁」見直しで市民税が年10億円減収 名張市が試算
年収103万円を超えると所得税が課される「103万円の壁」の見直しについて、三重県名張市は11月27日、所得税の控除額が178万円に引き上げられた場合、市民税が年間約10億円の減収になるとの試算を明らかにした。
この日の定例記者会見で北川裕之市長は、制度の見直しについて「働き手の確保、女性や若い人たちの働き方にプラスになると思う。どちらかと言うと賛成の立場」とした上で、「それが自治体の大きな減収になって、財政運営に支障をきたすことは避けて頂きたい。国は一定面倒を見るという言い方だが、不安感は残る」と話した。