台風10号 記録的大雨 猛威振るう 1市3町で甚大な被害
台風10号の接近に伴い、小田原市では9月1日までの72時間に観測された降水量が史上最多の529ミリを記録するなど、県西地域で大雨による被害が多発した。
小田原市では8月29日の午後7時から避難指示を発令。17カ所の避難所に多い時で28人が身を寄せた。市によると人的被害が1件、床下浸水の被害が2件発生したほか、城山で家屋全壊を確認。そのほか市内各所で土砂崩れが発生し、小田原城こども遊園地では30日の午後5時ごろ、サクラの木1本が倒壊し、遊具3基が約5メートル下に崩落した。小田原城総合管理事務所は復旧について内部で調整するとし、こども遊園地は当面の間休園するという。
箱根町では避難所を6カ所開設し計8人が避難した。人的被害は確認されていないという。湯河原町では土砂崩れが頻発し、県の調査では28件確認されている。真鶴町では県立真鶴半島自然公園内の遊歩道と町道3カ所が土砂崩れや倒木、道路破損のため現在も一部通行止めとなっている。町によると復旧のめどは立っていないという。
(9月4日起稿)