【ウイスキー教養】世界に認められたウイスキー蒸溜所、マルス駒ケ岳蒸溜所
長野県中央アルプス山系「木曽駒ケ岳」の麓、標高798mに位置するマルス駒ケ岳蒸溜所。
中央アルプスの自然の恵みを生かしながら、シングルモルト「駒ケ岳」をはじめとし、様々なウイスキ-づくりをしています。「マルス」という名前は、本坊酒造創業当時からのイメージシンボルである「星」にちなんで、農耕の神、火星を意味する「マルス」に由来しています。自然の恵みである農産物を使い、汗をかいて、知恵を働かせてできたものである、という意味が込められています。
今回は、そんなマルス駒ケ岳蒸溜所について紹介します。
マルス駒ケ岳蒸溜所
マルス駒ケ岳蒸溜所は本坊酒造が1985年に設立した蒸溜所です。1989年の酒税法改正やウイスキー不況の影響を受けて1992年より蒸留を休止していましたが、2011年に復活を遂げた蒸溜所です。そして、2020年にはリニューアルされ、蒸留棟や樽貯蔵庫などが整備されました。
蒸溜所の外には蒸留釜が二つ展示されており、これらの蒸留釜は2014年まで実際に使われていました。この蒸留釜を設計したのは、ニッカウヰスキー創設者・竹鶴正孝さんの上司にあたる岩井喜一郎さんです。この蒸留釜はいくつか特徴的な部分をもち、その特徴は現在マルス駒ケ岳蒸溜所で使用されている蒸留釜に受け継がれています。
マルスウイスキーの魅力
目指すのは「クリーン・アンド・リッチ」なウイスキー。すっきりとした香りを持ちつつも味わいはとてもなめらかなウイスキーを追求しています。木曽駒ケ岳の自然環境に囲まれ熟成されたウイスキーは、他社には表現できない、マルス駒ケ岳蒸溜所だけの味わいとなっています。
また、マルス駒ケ岳蒸溜所では、有料試飲できるバーが併設されています。ここでは、「シングルモルト駒ケ岳」や、本坊酒造が鹿児島県に所有する津貫蒸溜所の「シングルモルト津貫」をはじめとし、人気のブレンデッドウイスキーの「ラッキーキャットシリーズ」、蒸溜所限定品の「マルス モルトギャラリー」など様々なウイスキーを楽しめます。
ぜひマルス駒ケ岳蒸溜所に訪れ、「クリーン・アンド・リッチ」なウイスキーを体感してみてください!!